2009/12/28

会議連チャン

風邪からはほぼ復活。と言うことで普通に出勤して普通に仕事をした。

11時からは物構研責任者会議とCMRCのグループリーダー会議と、切れ目無しの連チャンだった。その前後には土曜日に書いた物理学会誌の原稿を完成し、その他雑用を済ませて今年の仕事納めとした。

2009/12/25

欠席

昨夜は高熱が出て辛かったが、今朝になって平熱に戻る。だが身体が本調子ではないのは明らかだったので、物性研の会議やKEKの会議などすべて欠席した。

午後になってまた熱が出てきたので医者に診てもらったら、ウィルス性の風邪だとのこと。インフルエンザでなくてよかった。

2009/12/24

原稿書き

今日は久々に何も予定の無い日だったので、主に物理学会誌の原稿書きをしていた。夕刻、急に寒気が出てきたので5時ごろ帰宅する。

2009/12/22

修論中間発表

今日は夕方からY川研の修論の中間発表があった。2人とも実験結果は出ているもののまとめると言う点ではまだ時間がかかりそう。〆切まで残り1ヶ月ちょっとなのだが、大丈夫だろうか?

午前中は附属図書館に籠ってメールの読み書き中心で色々と仕事をした。そして昼前からY川研に行って、仕事の続きをしたり議論したりした。

2009/12/21

学位公聴会

今日は3時からKS君の学位公聴会があった。彼には珍しく緊張感ありありで、発表全体がぎこちない感じだったが質疑応答は概ね問題なく、無事終了して一安心だ。この公聴会の前後には、Y川研のD3の学生2人の発表練習に参加。そして夕方は物一のソフトマター関連のスタッフの忘年会に出席した。

2009/12/20

PFの課題審査

PFの一般課題の審査の依頼が来ていたのだが、思い出したのが〆切当日(確か水曜日)。すぐに取りかかったものの他の用事があって全部はできなくて、今日になってようやく残りを終わらせることができた。

2009/12/18

勝田に泊まって

昨夜の忘年会の後、つくばに戻ると朝が大変なので勝田のビジネスホテルにに宿泊した。今朝は冷え込みが厳しく、高速で事故っていた車もあったとか。自費の宿泊だったのだがいろいろ考えると良かったかも。

午前中はBL16のT0チョッパーについての業者とのミーティング。その後、ヘンデル棟に移動してMLF会議に出席した。午後はNMLの教授会。昨日の忘年会に続いてミュオンより中性子の方が少なかったのが残念。終わった後少し事務的な打ち合わせをしてKEKつくばキャンパスへ。研究協力係とS型課題の評価についての打ち合わせをした。

2009/12/17

ロードマップ

夕方、研究推進会議が行われたので出席した。この会議はKEKの方針を議論するためのもので、今日は「ロードマップの改訂が必要かどうか」が主なテーマ。今のような財政事情だといくらこちらでこうしたい、と言ってもお金が出てくるとは限らないのが実情で、ロードマップを書くことにどれだけ意味があるのか良く分からないのだが、議論は白熱して全体で2時間かかった。おかげで東海に到着したのは7時半。中性子ミュオンの忘年会には1時間の遅刻となった。

2009/12/16

D論の練習

午前中は中性子グループリーダー会議。相変わらずやるべきことが満載で、予定を30分オーバーしてしまった。

午後はKS君のD論の発表練習をした。終わった後に本人に「完成度は何%ぐらいだと思う?」と聞いたら10%ぐらいだ、とのこと。確かにその自己評価の通りだな、と思える出来であった。明日は京大のY川研で発表練習し、来週の本番に向けて最終準備を進めることになるのだが、大丈夫かかなり心配だ。

2009/12/15

子供の科学

午前中はM上さんとCMRCのソフトマタープロジェクトについての打ち合わせ。終了後に東海に移動して、Y田君がやっている反射率計の実験を見学した。またKS君のD論の内容について議論した。

ところで先日のNews@KEKの内容が、今度は「子供の科学」に取り上げられた。B5版1ページの1/4ぐらいのスペースに300文字ぐらいの記事で、しかも絵も何も入っていないのだが、取材記者の人がうまくまとめてくれてこれなら子供にも理解できるかも。

2009/12/14

中性子ミュオン/CMRC合同セミナー

午後は中性子ミュオン/CRMC合同セミナーがあった。これは毎週月曜午後に定例で行われているのだが、これまで第1回を除いて必ず何かがあって出席できなかった。内容は固体物理の話で専門外だったのだが、それでもじっくりと話を聞くと面白かった。

夕方はCMRCのグループリーダー会議。その他の時間はメールを読んだり書いたりしつついろいろな仕事を進めた。

2009/12/12

液体・非晶質UGミーティング

午前中は、昨日から東海で行われているMLF利用者懇の液体・非晶質ユーザーズグループミーティングに出席した。発表者は若手が中心で途中経過みたいな話が多かったのだが、今後のJ-PARCでの実験が広がりそうな感じだった。

2009/12/11

キズパワーパッド

午前中はKEKの広報企画委員会。夕方は物構研責任者会議。合間に来週提出の報告書や物理学会誌の原稿書きをした。

ところで火曜日にテニスをしていて擦りむいて医務室に行ったら「キズパワーパッド」を貼ってくれた。これはバンドエイドから出ているもので、「キズをピッタリ覆って、キズ口に出てくる体液(滲出液)を保持した方が、キズは早くきれいに治る」と言う考え方(モイストヒーリングと言うらしい)を取り入れたものだそうだ。普通の絆創膏の場合には時々貼り替えたり乾かしたりして治療するが、この場合は貼りっぱなしで良いらしい。最初に貼ったキズパワーパッドは漏れてきたので2日目に貼り直したのだが、その時以外はずっと貼りっぱなし。いつどういうふうに直るのか、楽しみだ。

2009/12/10

スクラッチシールド

中性子科学会年会の2日目。今日はソフトマターに関係するセッションがあり、先日のPRLの結果を中心に講演した。

ところでE藤さんがスライドリングゲルの実験の話をしたのだが、その中でこのゲルがついに実用化された、と言う話を聞いた。スライドリングゲルは水を90%以上含んでいるにも関わらず、ゴムのように伸びるだけでなく刃を立てても簡単に切れない、と言う特徴があるのだが、それが「スクラッチシールド」として商品化されたのだそうだ。キズを付けても自動的に修復する力を持っていると言うことで、車のコーティングだけでなく携帯電話にも使われるようになったとのこと。スライドリングゲルは発明された頃から聞いていてベンチャーを立ち上げるときの苦労等も耳にしていたので、僕もこれを聞いて嬉しかった。

2009/12/09

中性子科学会年会

今日から中性子科学会の第9回年会である。世話人ではないが場所は「いばらき量子ビーム研究センター」なので、ほぼホームグラウンドでの学会と言うことになる。時間が空いたときに自分の部屋に帰ってリラックスできる、と言うメリットはあるのだが、いろいろと仕事の電話がかかって来て対応しなければならないのが少々大変だ。

午前中は依頼講演が4件で、最初はM川さんによるJ-PARCの中性子源の話。2つ目は東工大のH野さんによる鉄系超伝導体の話で、これに東大のK尾さんのタンパク質の話と某自動車メーカーの研究者によるエンジンの開発に関係する話が続いた。どの話も非常に面白く、またimpressiveだった。

2009/12/08

サイエンスニュースオンデマンド

以前取材を受けたサイエンスニュースオンデマンドが、昨日の日付で公開されていた。カメラを前にして話したときは「うまく説明できなかった」と言う思いだけが残ったのだが。でき上がった映像を見るとうまくまとめてあって驚いた。さすがプロが作っただけのことはある。ただ、取材の時にはKS君の成果だと言うことを強調し写真も提供したのに、一切取り上げられなかったのは残念。また中性子散乱の話も出なかったのにもがっかりだった。

金曜、月曜と出張だったので午前中は溜まった仕事の処理。午後は加速器・共通の運営会議があり、その後所長室で打ち合わせした。

2009/12/07

連携研究会

今日は東北大とKEKの連携研究会のため東北大金研に行ってきた。KEKは大学共同利用機関なので大学との協力が必須で、いくつかの大学と協力協定を結んでいる。中性子の分野では東北大とKEKとは協力の長い歴史があるのだが、それだけでなく加速器分野も含めた幅広い連携をある程度のお金も使ってやって行こう、と言うことになって、今日はそのためのキックオフの会となった。KEKからは機構長と数人の理事、東北大からは総長や理学研究科長など要人が集まったが、形式的なものよりも実質的な議論ができて良かった。

2009/12/04

学振第142委員会

今日は「学振第142委員会」で講演をした。ドイツで発表した内容に基礎的な内容を付け加えて40分ほどに伸ばして話をしたのだが、じっくり時間を使ったお陰で良く分かってもらえたような気がする。

ところでこの委員会は正式には「情報科学用有機材料第142委員会」と言うそうで、液晶材料のA部会、インテリジェント有機材料のB部会、有機光エレクトロニクスのC部会からなっている。それぞれ大学の研究者と企業の研究者が協力して研究会を行っているそうで、今回はA部会が第113回、B部会が第105回、C部会が第38回になるそうだ。学術審議会と言うと科研費などの研究費を配分するところ、と言うイメージがあったのだが、このような事もやっていると言うことを初めて知った。

2009/12/03

発表準備

午前中から午後にかけて、主に明日の研究会の発表準備。夕方は物構研責任者会議で、終了後も所長、副所長と打ち合わせで8時過ぎまでかかった。

2009/12/02

「予算の事業仕分けに物申す」

今日はある知り合いの推薦書を書いた。この人は僕より若いのだが某大学の立派な教授で、より良い大学への移籍を考えているらしい。僕自身、彼のことを高く評価しているので喜んで書いたのだが、それにしても僕が教授の推薦書を書くことになるとは...

ところでKEKの機構長が昨日ホームページの機構長コラムで「予算の事業仕分けに物申す」と言う記事を書いている。KEKの予算の大部分を占める「教育研究特別経費」が厳しい査定を受けたことに対する意見なのだが、以下の部分が特に重要である。

============
私は、ウェブ中継で事業仕分け作業の議論を見聞していた。「特別教育研究経費」の議論は、事業仕分け委員から"これがどのような経費であるのか"という質問と、"すばる望遠鏡やスーパーカミオカンデのような研究経費です"との文科省の答弁のみである。この質疑応答で、事業仕分け委員の「特別教育研究経費」の査定は、"要求通り"が2人、"縮減"が6人、"廃止"が6人であった。これにはただ唖然とするのみである。議論と査定がまったく相関していない。なにを根拠にこのような査定に至ったのか理由を記すべきである。
============

前にも書いたように、行政の改革のために「事業仕分け」のようなことをすること自体には反対しない。だが、問題はそのやり方だ。今回の「特別教育研究経費」に限らず、仕分け作業全体があまりにも乱暴なことだ。これまで関係者が努力して積み上げてきたことが多々あるにも関わらず、「無駄」の一言で切り捨てるやり方はファシズムと同じだ。国費を使った科学研究にこれまで無駄遣いがなかった、とは思わないし、改革すべきところはあるだろう。しかしそれらの吟味も民主的な議論も無いままに、ばっさりと切り捨てて何が残るのだろう。

報道によると、今回の事業仕分けについて経団連の御手洗会長は「行政の簡素化に結びつき、評価できる」「一つの斬新な手法だ」と褒め称えた、とのこと。財界は今回の「仕分け」を主導した財務省に強い影響力を持っている、と言われているだけに、誰のための改革だったかはこの言葉からも分かるだろう。国民向けの派手なパフォーマンスが目に付く鳩山政権だが、その裏にどんな考えがあるのか、しっかりと見つめる必要があるのではないだろうか?

2009/12/01

テレビの取材

今日の午前中はTVの取材があった。JSTがやっている「サイエンスニュースオンデマンド」と言うもので、高校生ぐらいを対象にしたネット配信の科学番組だ。先日News@KEKに掲載された記事を元にして制作すると言うことで、内容の打ち合わせとインタビューに来たのだが、インタビューは台本も何もなしの一発勝負の収録で非常に難しかった。

午後は東海でMLFシンポジウムについての打ち合わせ。そして京都から持ってきた実験装置をいばらき量子ビーム研究センターの居室に搬入した。

2009/11/27

BL-15A

今日は9時からPFのBL-15Aでの実験。北大のM山さん、千葉大のK畑さん、理研のT仲さん、京大のH田君らベテランぞろいの陣容だったため、ほとんどやることはなく午後からは会議。4号館についての打ち合わせ、人事委員会、技術職員についての打ち合わせの3つに出席した。

2009/11/26

Natureの事業仕分けに関する記事

朝は自宅でS野君の論文原稿をチェックしてから出勤。午前中は来ていたメールへの返事や溜まっていた書類の処理などをした。また午後は構造物性センターのグループリーダー会議。夕方には文部科学省に出さなければいけない書類の作成で、副所長や他の研究系の主幹とのやりとりをした。

ところで行政刷新会議の「事業仕分け」では科学技術予算がやり玉に上がっている。我々はそれに対して強い危機感を感じているのだが、Natureにこの問題を指摘した記事が出た。国際的にも、大きく注目されていると言うことだ。

2009/11/25

Quick Look Server

午前中は中性子GL会議。今年度予算の残額の使い方について議論した。また午後は加速器の人事委員会と、東北大とテレビ会議システムで結んだ連携に関する打ち合わせがあった。

ところで京大時代から使っているPowerMac G5の調子が悪い。ちょっと使っているとすぐに「Quick Look Serverがダウンした」と言う趣旨のエラーメッセージが出る。Quick LookはLeopardになってから搭載された機能でこれまで特に問題なく使えていたのだが、なぜか突然(別に何かインストールしたわけでもないのに)こうなった。そう言えば最近は、アイドリング中に暴走していることも多いような気がする。何か原因が見つかるかと思ってネットを検索してみたのだが特に何もヒットしないので、典型的なトラブルと言うわけでもないらしい。となると可能性としては、システム関係の書類が壊れた、というぐらいだが...

2009/11/21

特定領域公開シンポジウム

昨日から今日にかけて、特定領域「ソフトマター物理」の公開シンポジウムが行われている。11月の京都と言う観光シーズン真っただ中での開催でホテルが取れない人が続出ではないか、と思われたのだが、100人以上の参加者があった。昨日は領域代表の全体に関する説明から始まって、A03班とA04班からの話題提供があった。そして今日は主にA02班とA01班からの講演が行われる予定となっている。

2009/11/20

行政刷新会議事業仕分け

「行政刷新会議」による事業仕分けが行われているが、その中で科学研究の巨大プロジェクトがやり玉に挙がっている。税金の使い方を是正するために、いろいろな事業の中から無駄を洗い出す。仮にそのような事業仕分けのコンセプトは正しいとしても、その乱暴なやり方は「酷い」としか言いようがない。

その中で我々に最も関係が深いのはSPring-8だ。年間の運営費が86億円かかり、そのうち15億円が電気代だと言うことから「無駄であると」一刀両断にされ、「(H22年度予算を)3分の1から2分の1程度縮減」との評決結果が出た。その理由が公開されているのだが、全文を以下に紹介する。

=====================
●「大型放射光」としての利用について、見直し、利用時間の増加に向けて努力すべき。委託の必要はあるか。
●現状のようにランニングコストとして国費を年86億投じ続けることに対するアウトプット(メリット)が 説明されていない。高額高コストのインフラなら波及効果を含めたメリットを説明しきる努力が必要。 年86億に見合うメリットは何か、説明が充分でなければ、国費を認めがたい。メリットそのものの問題ではない。説明の問題。
●将来的にも、料金収入だけでは運営不可能で、国費の投入が避けられない以上、必要最低限 の国費投入が原則である。ビームラインの増設は費用対効果が見込めない以上認められない。利用効率の低いラインのスクラップアンドビルドで自己努力すること。
●自己収入を大きく高める余地あり。
●国際協調の観点から広く(アジアの)他国から開発費・開発者をつのり、運営費を負担してもらうべき。
●収入増の工夫の余地があると思われる。
●収入増の努力が必要。利用促進に必要経費の見直し。
●収益確保すべきと思われる。シェアを削減。
●固定費を明確にし、国費の負担部分を明確に。固定費と変動費を明確に分離する。その上で付加機能はコストをもとに拡充。
●自己収入をあげるための努力を高める工夫が必要。
=====================

どうだろう?これらが正当な予算削減の理由だ、と言って良いのだろうか?放射光は工場ではないので、運転することによって直接的に利益を生み出すわけではない。そこで基礎研究を行うことによって将来の役に立つような研究を行い、合わせて人材を育成するのが目的だ。「ヒ素入りカレー事件」の証拠固めに使われたり、薬の開発に役に立つようなタンパク質の構造解析に使われる、と言う分かりやすい例もあるだろうが、しかしそれだってすぐにお金になるわけではない。ほとんどの研究は数年から数十年かけて検証され、発展させて「直接的に役に立つ」ことに繋がって行く。SPring-8はそのような基礎研究の場を一般の研究者に提供しているわけで、そこで「収入」について語るのはナンセンス、としか言いようがない。

資源の無い日本が「大国」としてやってこれたのは、明治維新以来、あるいは戦後の苦しい時期から基礎研究と人材育成への投資をして来たからだ。そもそもSPring-8のような世界最高性能の加速器を作った言うこと自体が、日本の科学技術のレベルの高さの証明なのだ。そのへんの検証もビジョンもないままに、数人の「仕分け人」の短時間の審議で運営費を大幅削減する事は、言わば「金の卵を産むガチョウを殺す」に等しい暴挙だ。Natureでも取り上げられているように世界的な注目度も高いので、このままでは日本と日本政府が世界の笑いものになるのは間違いない。

2009/11/19

京都への移動

昨日は「物構研シンポジウム」の2日目。午後は「ソフトマターにおける界面」をテーマにしたセッションでリーダーを務めた。最後のセッションだと言うことで聴衆が少なくて寂しいのではないかと心配だったのだが、それなりに人数も居て話も盛り上がったので良かった。

今日は午前中職場に行ってちょっとだけ仕事をして、昼から京都に移動した。

2009/11/17

09物構研シンポ

午前中は昨日に続いて構造物性センターの全体会議。午後は物構研シンポジウムが始まった。今回のテーマは「放射光・中性子・ミュオンを用いた表面・界面科学の最前線」で、固体からソフトマターに至る様々な物質系の表面・界面に関わるサイエンスに、物構研で持っているプローブを用いてどのように取り組んで行くかと言うことについて議論した。今日のセッションは磁性や半導体に関するものが中心で、半分も分からなかったが勉強にはなった(かも?)

2009/11/16

CMRC全体会議

午前中は物構研責任者会議。そして昼から構造物性研究センター(CMRC)の全体会議があったので、つくばエポカルに行った。全体会議ではソフトマターグループの狙いを説明し、Y田さんとK畑さんに研究の具体的内容について話してもらった。質疑は色々と出てうまく説明できないところもあったのだが、後で参加者に感想を聞いたら概ね好評だった。

ところで今日、News@KEKに先日のプレスリリースの内容を解説した記事が掲載された。高校生でも分かるように、と言うことだったのでかなり気をつけて書いたつもりだが、果たして見た人の感想はどうだろうか?

2009/11/13

中性子実験装置検討委員会

今日は午後から「中性子実験装置検討委員会」があった。この会議は、J-PARC/MLFに建設提案された装置について議論するためのもの。1次審査を通過した装置提案の詳細設計を提出して、その可否を決めるのが目的だ。今回は生物用単結晶装置、微小単結晶解説装置、及び中性子スピンエコー分光器群について議論した。

この中の最後の装置の提案は僕が代表者だったので、H野さんとY室さんと一緒に説明と質疑応答に臨んだ。色々と質問が出たのだがいずれもほぼ予想通りのものだったので回答は問題なかったと思うのだが、審査の時には席を外していたので結果は不明。そのうち通知されるのを待つことになる。

2009/11/12

がんこやラーメン かるがん

午前中は昨日の続きで、Mieze提案のプレゼン資料作りの詰めをした。昼から東海に行って、J-PARCの放射線再教育訓練を受けた。またKS君と一緒に業者と会って、顕微鏡の話を聞いた。

ところで東海に行くために昼ごろにつくばを出るときには、わりと頻繁に千代田石岡IC近くの「がんこやラーメン かるがん」で食べる。この店は壁いっぱいに張った様々なメニューが特徴で、いつも何を食べるか迷うのだが、この前食べた油揚げと青菜の入ったラーメン(名前は確か「おりべラーメン」)は美味かった。焼いた油揚げを7mmぐらいの幅に切って青菜と一緒にラーメンに乗せている、と言うだけなのだが、この油揚げ自体がおいしい上にラーメンの汁を吸ってますます美味。うどんやソバに油揚げ、と言うのは良くあるが、ラーメンと油揚げがこんなに合うとは知らなかった。とか言いながら今日は「ネギみそラーメン」にしたのだが、こちらは変わったこともなく普通だった。

2009/11/11

Mieze提案

今日は主に、明後日行われる中性子装置検討委員会のためのプレゼン資料作り。今回はK端さんに代わって僕が提案代表者になったMieze型NSE分光器のヒアリングで話さなければならないので、主にH野さんとY室さんからもらった資料を組み合わせて20分のストーリーを作った。

午後はNTAC対応に関するテレビ会議。いつもテレビ会議をやると向こうで何を言っているか分からず途中で疲れてしまうのだが、今回はそうでもなかった。向こう側で主に話していたN島さんがはっきりと話してくれたからかな?

2009/11/10

続・申請書

今日が締め切りの物性研の申請書だが、昨日の教訓を生かしてこまめにセーブしたお陰で何とか3つ書きあげた。細かいところがまだなのだが、そこはD論執筆中のKS君に任せても大丈夫だろう。

午前中は昨日に引き続いて4号館の部屋の使い方についての打ち合わせ。午後はリガクの営業が来たので装置の件で打ち合わせをした。

2009/11/09

ああ、課題申請書が…

朝は4号館の部屋をどう有効に使っていくか、と言うことについての会議。その後昼まで所長室でJ-PARCにおけるKEKの立場等について議論した。また夕方は筑波大に行って、KEKとの連携についての打ち合わせをした。

その他の時間はデスクワークいろいろ。まずは今日が締め切りの機構会議に向けての報告書をまとめた。また物性研中性子の課題申請の締め切りが明日なので申請書を書いたのだが、途中で邪魔が入ったりして時間をあけてから保存しようとしたら、時間切れになっていたらしくサーバーエラー。せっかく書いた申請書の1ページ分が全て無くなってしまった。ああ、痛い…

2009/11/07

マイクロビーム

昼前からPFのマイクロビーム実験に行く。実験は全体的に順調で、東大のS木さんの測定で面白そうなデータが出ていた。午後の途中から自分のオフィスに戻って、物構研シンポのアブストラクトの作成やNews@KEKの原稿書き等をした。

2009/11/06

ERATO打ち合わせ

今日は午前中から東海でERATO関係の打ち合わせ。九大からプロジェクトリーダーのT原先生が来て、JSTの担当者やこちらの事務方なども含めていろいろと重要な話し合いをした。

夜9時からPFのBL-4Aでマイクロビームの実験。今回は千葉大のK畑さんがリーダーで、Y川研の学生、PD、東大のスタッフなど総勢9人での実験となった。このメンバーのうち7人が自分の実験テーマを持ってきていて時間配分が大変そうだったが、案に相違して非常にスムーズに測定が進んだ。

2009/11/05

中性子利用セクション

3時から中性子利用セクションの会議があったので、昼から東海に行った。短い会議だったがBL16に関する重要な事を報告できて良かった。

午前中は久々にまとまった時間が取れたので、懸案だった事務仕事をいろいろ片付けた。

2009/11/04

物構研と構造物性センター

午前中は物構研責任者会議。午後は構造物性センターのグループリーダー会議。それぞれ組織の運営に関する会議だったので精神的に疲れて戻ったら、某教授につかまって面倒な事を言われて更に疲れた。

2009/11/03

J-PARC見学

連携研究会2日目。3人の講演を聴いた後、参加者をJ-PARC/MLFの見学に案内した。

2009/11/02

機構シンポと大学連携

今日はつくばで「機構シンポ」、東海で「大学連携研究会」のダブルブッキングの日である。先に決まったのは「連携」の方だったのだが、後から決まった「シンポ」の方を無視する訳にもいかない。という事で午前中はつくばで午後から東海とハシゴをした。機構シンポの方は「中性子を使ったサイエンス」と言うタイトルで20分講演。聴衆に幹部が多かったので緊張したのだが、何とか無事済んだ。連携研究会は少々遅れたが、いろいろな話が聞けて面白かった。

2009/10/31

帰国

今日、ダレス国際空港から成田空港への全日空便で無事帰国した。飛行機の中は行きと同様にほぼ満席。その上、途中で乱気流のため何度もがたがたと揺れてさすがに少々くたびれた。ただその割にはよく寝て映画も何本か見れたし、その上帰国後に見たメールでH田君の論文がPREにacceptされたことが分かって癒された。

2009/10/30

NIST3日目と4日目

実験は10/28で終わったので、10/29はN尾くんと論文について議論。続いて実験で使用した試料の片づけをしようとしたら、週末にSANSのビームタイムの余りがあるので実験しないか、と言う打診があった。せっかく試料も残っているので測定点を増やすことにし、後をN尾くんにお願いして帰ることにした。と言うことで今日はこれから空港へ行って、日本行きの便に乗ることになる。

2009/10/28

NIST2日目

NIST2日目(10/27)はSANSの実験の続き。KS君が試料を作り、N尾君がデータ解析をする、と言う流れができていたので、僕はデータを見ながら少々意見を言うだけ。その他の時間は着々と科研費の申請書書きをしていた。最近数年は時間のない中でやっつけで申請書を書いて出していた感じだったが、今回はじっくり見て何度も修正して提出できた。

2009/10/27

NIST1日目

今日(10/26)からNISTでのビームタイム。それに先立って、Health Physicsのトレーニングを受けた。このHealth Physicsとは日本で言うところの「放射線従事者教育」で、NISTでは2年に一度は受けなければならない。それも通り一遍の説明を聞けば良いと言うものではなく、全体で100ページ以上の文章を読み、数十問の質問に答えて成績が良ければ合格、と言う過酷なものだ。今回は予習と参考書、それに加えて何度もやり直ししたお陰で満点が取れたのだが、かえって担当者を驚かせてしまったみたいだった。

実験はKS君がサンプルを準備し、測定をかけて明日の昼まで待つこととなった。と言うことでN尾君とKS君と共に夕食に行ったのだが、ホテルに戻ったら東北大からテレビ会議の要請が来ていた。Skypeで参加したのだが、ネットのトラフィックのためか時々切れて聞こえなくなったりして結構大変だった。

2009/10/26

アメリカへ

今日(10/25)は移動日で、成田発11:10の全日空便でワシントンDCに飛びGaithersburgに到着した。空港からはレンタカーで来たのだが、今回借りたDollerは駐車場に並んだコンパクト・カーから好きなのを選んで乗って行け、と言うシステムだった。これまでアメリカでレンタカーを借りたことは何度もあるのだが、このようなやり方は初めてだ。何でも選べる、となればやはり日本車が良いので、インプレッサを選んで乗ってきた。

2009/10/25

Snow Leopardその後

一度はMacBook AirにSnow Leopardを入れたのだが、結局元のLeopardに戻してしまった。一番の理由は、Snow LeopardだとVPN Clientが使えないこと。KEKで使われているCISCOのVPN ClientはもともとMac OSの10.3ぐらいまでしか対応していないのだが、10.5でも問題なく使えていた。ところが10.6にした途端に使用不能。これではThunderbirdを用いたメールの読み書きができないし、外から「購入申請システム」等にも入れないので仕事にならない。また「ことえり」を使わざるをえないと言うのにもストレスが溜まっていたので、思いきって元に戻すことにしたわけだ。

もともとSnow LeopardはLeopardを元に64bit版に書き換えたもので、機能的にはLeopardとほとんど変わらない。と言うことは逆に言えば、どうしても64bit版OSで使わなければならないソフトが出てくるまでは、Leopardで十分に間に合うと言うことだ。とすると、少なくとも当面は乗り換える必要は無さそうだ。

2009/10/23

久々に

今日は午前中BL16のキャビンに関する打ち合わせがあったが、それ以外は特に予定はなく久々にほぼ1日仕事ができた。まずはH田君の論文を読んでコメントを送り、続いてS野君の論文を読む。また面談結果に基づいて、中性子のスタッフの「評価」の書類を作成して所長に送った。

夕方はTOSSリーグの打ち上げ。初めてまともに話した人も多く、KEKの中でのネットワークを広げるという点で意味のある集まりだった。

2009/10/22

中性子GL会議&NML教授会

午前中は中性子グループリーダー会議。約1か月半ぶりだったので話し合うべきことが山積だったが、仕事の分担ができたおかげで気分的にずいぶん楽になったような気がする。

午後は中性子・ミュオンの教授会。主にS型課題のJ-PARC内での扱い方(扱われ方)について議論した。

2009/10/21

物構研 in 東海

午前中は物構研責任者会議、午後は物構研所長懇談会で、どちらも東海の旧NTT11号館で行われた。また懇談会の後はJ-PARC/MLFの見学会。物構研のつくばキャンパスの人たち(主に放射光の人たち)に中性子とミュオンの装置を案内した。

2009/10/20

SNS-NSE

今日は昼から東海へ行き、ヘンデル棟でミニセミナーをした。タイトルは「SNS-NSEの現状」で、先日のTutzingでの研究会でMichael Ohlからもらったプレゼン資料を元にSNSで建設が終わったNSE装置の現状について説明した。出席者はA井さんを始めとしてJ-PARCセンターのJAEA側の人が何人かと京大のH野さん、物性研のE藤さんらNSE関係者が数名。KENSの人が誰もいないなど少々寂しい面はあったものの、detailに迫るような議論もあったりして面白かった。

午前中はNMLの全体会議で、J-PARCの加速器の現状と将来展望等について副所長から紹介があった。

2009/10/19

組織委員会

午前中は所長室で「物構研シンポジウム」の組織委員会。開催まで1ヶ月を切ったと言うことで、参加者数を確認したり当日の分担を決めたり、実務的な打ち合わせをした。

この会議は途中で退席して東海へ。今度は「MLFシンポジウム」の組織委員会に出席した。終了後に何人かと打ち合わせしてからつくばにとんぼ返りして、構造物性センターのグループリーダー会議に出席する。午前の会議から最後の会議が終わるまで移動を含めて9時間半。その間に溜まったメールの数をチェックしたら50通以上あってうんざり。

2009/10/18

TOSSリーグ

今日は年2回のTOSSリーグ。僕はKEK2チームの一員としてプレーしてきた。僕はN吉さんと組んで第3ペアでの出場。初戦は1勝1敗で迎えたゲームで相手に圧倒されて負けてしまったが、負け戦ではやはり1勝1敗で迎えた試合で勝利。この結果、Dグループ残留を果たした。

2009/10/16

中性子科学会評議会

午前中はオフィスで仕事をして、午後から東京へ。中性子科学会の評議会に出席した。

ところで今日、KS君のPRL論文の内容についてKEKからプレスリリースが出された。良い結果が出た、ということで広報に相談したところいろいろ動いてくれたのだが、そのためにはまず僕が原稿を書き、広報がチェックし、文部科学省の担当者に見てもらって承認を受けるというプロセスを論文のpublishまでに済ませなければならず、思っていた以上に大変だった。

2009/10/15

物故受けん運営会議

Snow Leopardにしたらegbridgeが使えなくなったのでことえりを使っているのだが、何も単語登録をしていないのでよく変な変換をする。タイトルは「物構研運営会議」と書きたかったのだが、せっかく面白い?言葉に変換されたのでそのまま残したという訳だ。

ということで、今日の午後は物構研運営会議。中性子関係は施設報告の他に人事案件が3つあったのだが、そのうちの1つの締め切りが想定していたのと違った形で出ていて少々焦った。

午前中はT崎理事主催の研究推進会議。その前の時間はプレスリリースのための広報との打ち合わせ。運営会議が終わって部屋に戻ったら緊急に処理しなければならない仕事がいくつか待っていたため、4時半からの東海での会議に出席するのは無理だった。

2009/10/14

ISSP-11

今日は物性研主催の国際会議ISSP-11に出席してきた。会場は房総半島の真ん中あたりにある、かなり山の奥にあるリゾート地で、つくばから車で行ったら2時間半ぐらいかかった。今回の会議のテーマは「水素と水」なのだが、今日の午後はX線分光法で何がわかるか、という話が中心だった。僕のこれまでの研究からは少し離れた話だったのでちゃんと理解できたかというと怪しいのだが、新しい話が聞けて勉強になった。

2009/10/13

Snow Leopard

今日は久々のKEK。明後日の運営会議の準備など、いろいろと雑用をしていた。

ところで今日、注文していたSnow Leopardが入荷していたので早速MacBook Airにインストールしてみた。HDDの容量が十分にあったこともあってあっさりとアップグレードできたのだが、立ち上げてみたらegbridge Universalが使えなくなっていることに気がついた。慌ててネットで検索してみると、これは結構有名なトラブルらしい。Snow LeopardはLeopardと見かけはほとんど変わらない、という話だったのであまり気にしていなかったのだが、変わっていないのは見かけだけ。中身はほとんど書き換えられているのだから、動かないソフトがあっても当然と言うことだろう。

これはたまらん、と思って元に戻そうとしたのだが、頼りにしていたTime Machineはシステムの書き戻しはできないらしい。と言うことで当面は諦めることにする。かわせみというIMが「egbridge Universal 2」のかな漢字変換エンジンとユーザインターフェースの一部のライセンスを受けて開発されているらしいので、それを待つしかなさそうだ。

2009/10/10

帰国

昨日の15:40ミュンヘン発の直行便で、予定より早く10時過ぎに成田着。しかし荷物が出てくるのに時間がかかって、外に出たときには10時40分になっていた。おかげでつくば行きのバスは行ったばかりで、次のバスまで2時間以上成田空港で待つ羽目になった。

ところで帰りの便もルフトハンザだったのだが、行きと同様に古い機体の上に満席で、決して快適とは言えない旅だった。今回は行きよりはテレビを見やすい位置だったので1本だけ映画("The Ghost of Girlfriends Past"と言う作品)を見たのだが、いかにもB級と言う感じ。残りの2本もアニメと実写版ドラゴンボールで、その点でもがっかりだった。

2009/10/08

4日目

JCNS workshopの4日目。今日は複数の実験手法の組み合わせの話と、表面・界面に関する話が中心だった。そして午前中だけで会議は終了し、昼食を食べて解散となった。午後は時間ができたので、科研費申請書の修正を行ってほぼ完成した。

2009/10/07

3日目

今朝は早起きして、KS君の論文に関するプレスリリースの案を作った。

午前中の最初のセッションは座長を務めた。もし質問がない場合は代表して何か聞かなければならないので緊張しながら聞いていたのだが、どの発表も適度に質問があったので時間配分のコントロールだけを考えていれば良かった。

午後はExcursionでTU Muenchenの研究用原子炉FRM-IIへ。この原子炉は立ち上がったばかり(確か3年ぐらい)なのだが、炉室内もガイドホールも装置で一杯になっていた。Juelichの原子炉のシャットダウンにより装置を移設した、と言う事情はあるにしても、なかなかたいしたものだと思った。ただ、セキュリティチェックの厳しさは想像以上のもの。ドイツにはありがちな事だが、それにしてもあまりに厳しくて少々辟易だった。

夕方はレストランでのbanquet。物性研のS山夫妻とフランスからの研究者2人と同じテーブルを囲んで食べた。

2009/10/06

2日目

国際会議の2日目。今日は朝から夕方まで、ずっと講演が続いた。そして夕食を挟んでポスターセッションと言うことになっていたのだが、夕食が終わった後にポスター会場に行ってみたところ誰もいない。それもそのはずで、夕食の場で飲み続けている人もいるし、飲み直しに街に出かけた人もいたし、と言う感じ。そもそも組織委員長のRichterが他の部屋で飲みながら話をしていたわけで、他の人もそれに倣うのは当然か。

朝、KS君のPRLのゲラ刷りが来ていたので夕食後にチェックして送り返した。またH田君からの論文原稿のチェックに対する督促も来ていたので、それも時間を見て済ませることができた。他に残る急ぎの仕事はPREのレフリーと科研費の申請書書き、そしてプレスリリース用の下書きだ。

2009/10/05

JCNS workshop

今日からJCNS workshop "Trends and Perspectives in Neutron Scattering on Soft Matter"が始まった。最初はJCNS (Juelich Center for Neutron Science)のボスであるRichterの報告から。続いてDynamicsのセッションに入って、タンパク質のNSE実験の結果等についての発表があった。

そのセッションの中で、僕が招待講演者として発表した。内容はこの前の物理学会のものとほぼ同じ。2度目と言うことで結構こなれた発表だったと思うのだが、案に相違して質問はほとんどなく、あまり盛り上がらずに終わってしまった。この研究内容は一見当たり前な感じがするのだが、界面活性剤を使わず塩の添加だけでタマネギ状の構造が出来た、と言うところにポイントがある。その凄さ、新しさを理解してもらうためには、もっともっと発表内容の工夫が必要なのではないか、と言う感じがした。

2009/10/02

ドイツへ

昨日7時つくば発のバスで成田空港へ。12時25分発のルフトハンザでミュンヘンに到着した。ルフトハンザに乗ったのは久々だったのだが、機体が古く(エコノミー席にシートテレビはなく、前方に小さなテレビがあるだけ)座席も満員で、快適とは言いがたい旅だった。

ミュンヘンには夕方着いて、中央駅近くのホテルに6時ごろチェックイン。オクトーバーフェストの会場のすぐ近くだったので、見に行ってビールを1杯だけ飲んできた。

2009/10/01

打ち合わせ+サッカー+会議

午前中はBL16に関する打ち合わせ。Y田君と三重大のT飼さん、九大のM田村さんと4人で来年度導入予定の装置の詳細について打ち合わせした。

昼休みはグラウンドに出て、KEKミニサッカー大会の決勝戦に出場した。物構研チームはサッカー部の人が多く「強豪」なのだが、サッカー部以外の人が何人かプレーしなければならない、と言うルールがあって今日は人数的にぎりぎりだった。僕は前半だけ出るつもりだったのだが、誰も代わってくれる人が来なかったためフル出場する羽目になった。ただ、一応最後まで走れたし優勝もできたしで、出た甲斐はあった。

時間的に余裕が全く無くなったので、売店でおにぎりを買って人事委員会へ。今回のテーマは、昨年度も同じ内容で公募したのだが最終候補にドタキャンされて、再公募になっていたものの審査だった。ここに至るまでいろいろとあったのだが何とかクリアして、今日の会議で候補者を絞り込むことができた。

その後、いろいろと雑用をこなして帰宅し、明日からのドイツ出張に備える。

2009/09/29

MLFシンポジウム組織委員会

昨日が物理学会の最終日で、今日は久々にKEKへ。午前中はつくばで仕事をし、昼前に東海に移動。午後は「MLFシンポジウム組織委員会」に出て、その後「いばらき量子ビームセンター」に立ち寄り仕事をしてつくばに戻った。

2009/09/27

物理学会3日目

午前中は「X線粒子線」のセッションへ。主にJ-PARC関係の発表を聞いた。

昼食を食べるところを探そうと思って熊本大の外に出たら、東京都市大のH越さんと会った。一緒にカレー屋さんに行ったのだが、「カレーなら早いだろう」と言う期待は裏切られ、食べ終わるまでに1時間近くかかってしまった。

夕方X線粒子線のセッションを出て水前寺公園に行ってみた。休日なのに人が少ないな、と思っていたら、JAEAのS本さんに会ってびっくり。一緒に公園内を回って市内に戻った。

2009/09/26

シンポジウム講演

午後からシンポジウムでの講演だったので、午前中はホテルと会場で準備をしていた。

シンポジウムは領域6と領域12の合同で、テーマは「液体系の物理の最新の展開〜中・長距離の秩序を焦点に」と言うもの。僕は「塩の添加で誘起されるラメラ構造」と言うタイトルで、主に2007年のJPSJの論文とPRLに受理されたばかりの論文(どちらもKS君が第一著者)の内容を話した。

夕方は「構造物性グループ」のインフォーマルミーティングに出席。KENS装置の現状について報告した。このグループと昨日の夕方行われた「拡大物性委員会」は中性子や放射光にとって重要な集まりだ、とのことなのだが、これまでKENS関係者はほとんど出席していなかったらしい。僕自身にとってこの分野は学生時代にタイムスリップしたようなものなのだが、今後のKENSにとっても大切だし知り合いも多いので、今後は積極的に参加しよう。

2009/09/25

物理学会初日

今日から物理学会秋季大会が始まった。午前、午後とも領域12の会場にいて、講演を聞いたり質問したりした。また海外出張していたKS君と会ってD論など今後の事について打ち合わせした。

2009/09/24

PRL accepted

午前中はKEKへ行って、構造物性センターのグループリーダー会議に出た。連休直後でかつ物理学会直前と言うこともあって4人だけだったが、結構重要な話し合いができたのではないだろうか。

昼からTX、山手線とモノレールを乗り継いで羽田空港へ。SNA便で熊本へ飛んで、5時ごろスーパーホテルにチェックインした。移動の途中でMacBook Airの付属品一式を忘れていたことに気付いていたので、熊本市内で買うことにした。ホテルの人に聞いて熊本駅の西にあるヤマダ電機に行ったのだが、店員は散々時間を使ったあげく「取り寄せに10日ぐらいかかります」とのこと。そんなに待って意味があるわけないのですぐに断って、ヤマダ電機のパソコンを使ってMacを売っている店を検索。そしたら新市街のベスト電器熊本本店が「Appleショップ」であることが判明したのですぐにバスで行って、そして無事購入できた。

ホテルに戻ってパソコンをネットに繋ぐことができて、ようやくメールをチェック。そしたらPhysical Review Lettersに出していたKS君の論文が受理された、と言う連絡が入っていた。論文書きを始めたのが去年の末で、共著者を含めた議論を繰り返してようやく投稿までたどり着いたのが3月。ようやくできた、と当時は思ったのだが、しかし本当に大変だったのはそれからだった。レフリーからの返事がなかなか来ないので5月に催促したら、来た返事がreject。2人のうち1人のレフリーからしかコメントが来ていたのだが、それが全くの的外れだったのにeditorがその意見を信用した、と言うことだった。そんな判断に納得できるわけがないのですぐに反論を書いて、次の返事が届いたのがまたもや2ヶ月後の7月。positive commentだったので修正して、それに対する返事が来たのが9月だった。その内容はほぼaccept、と言う感じだったのだがこれまでの経緯からすぐには信用できなくて、すごく面倒な修正を求められているような気がして結構悩んで、再々投稿まで2週間かかってしまった。これだけ苦労してeditorの最終判断が「Physical Review Eに出し直せ」と言われたらたまらんな、と心配していたのだが、無事受理されて本当にほっとした。

2009/09/23

シルバーウィーク

敬老の日と秋分の日が重なった5連休の「シルバーウィーク」は、初日を除いてしっかり休んだ。20日はJリーグの試合観戦に柏へ。21日は近くのショッピングセンターで買い物し、22日は東京に出かけて友人が参加している写真展と国立近代美術館に行ってきた。そして最終日の今日は午前中買い物に行き、午後はウォーキングしたり料理をしたりしていた。

ただ、その合間にKS君の論文を修正して再投稿する、と言う仕事だけした。この論文は3月に投稿したもので、その後一度rejectされそうになったり、レフリーに回ってから2ヶ月ほど放ったらかされたりしながらようやくaccept寸前まで来たのである。今回が最終版のつもりなのだが、果たしてどのような判断が下されるか。ちょっとドキドキである。

2009/09/19

「コロイド界面」第3日

今日は午前中のみ「コロイド界面」へ。講演をいくつか聞いて、昼過ぎにつくばに帰った。

初めて出た「コロイド界面」は、detailに拘った発表が多く面白さが良く分からなかった。が、その分空いた時間にいろいろな人に会って議論できた。九大のM井さん、北大のM山さん、首都大のK端さん。その他思っていた以上に知り合いが多く、それぞれ久々に話が出来て良かった。

2009/09/18

「コロイド界面」2日目

今日は「コロイドおよび界面化学討論会」の2日目。午前中は「ソフト界面の物性・構造科学の最前線II」と言うシンポジウムで依頼講演をした。今回の発表はH田君のD論の内容だったので彼にプレゼン資料を作ってもらったのだが、ほとんど直さずにそのまま話すことができて、その上時間もほぼぴったり。H田君の準備が完璧だった、と言えるだろう。




午後は「部会報告」と「総合講演」があり、部会報告では今後の様々な討論会や国際会議の予定が紹介され、総合講演では辻井さんとオランダのCohen Stuart氏が話した。この討論会は日本化学会の中の「コロイドおよび界面化学部会」の主催なのだが、会員が数千人いて討論会参加者も600人ぐらいだ、とのこと。ちょっとした学会よりも遥かに立派な規模のもので驚いたのだが、それもそのはずで始まってから60年以上経つらしい。懇親会も全日空ホテルを会場に盛大に行われて、素直に凄いな、と思った。

2009/09/17

新しい文部科学大臣

昨日鳩山内閣の閣僚人事が発表になり、文部科学大臣は川端達夫氏になった。プロフィールを見ると川端大臣は京大大学院工学研究科の出身で、東レで研究開発をしていたらしい。珍しい経歴だな、と思って歴代の文部科学大臣を調べてみたら、何と過去の11人中10人が文系出身。理系だったのは福田内閣時の渡海紀三朗氏だけで、その渡海氏も建築士だった。つまり、研究が分かる文部科学大臣は初めて、と言うことになる。(因みに文部大臣まで遡っても、小渕内閣時代の有馬朗人氏以来。)ここ最近の科学技術政策は「名前の通った人に沢山お金を渡せば成果が出るだろう」と言わんばかりのピンボケなものが多かったが、そのような流れが変わるかどうか。こんど大臣秘書官になった元量研室長ともども、頑張って欲しいものである。

コロイドおよび界面化学討論会

今日から岡山理科大で、日本化学会コロイドおよび界面部会主催の「コロイドおよび界面化学討論会」が始まった。僕の講演は明日なので、午前中は急がずゆっくりと岡山に移動。ホテルにチェックインして一休みして、夕方から会場に行った。岡山理科大は岡山大の隣にあるのだが、広々としたキャンパスの岡山大に比べて非常に狭く、しかも急な斜面に張り付くように建ててある。総合受付は25号館の7Fにあるのだが、その階に扉がついていてそのまま外に出れる、と言うのには驚いた。

せっかくなのでセッションをちょっとのぞいてみたのだが、人が多い上にほぼ全員がスーツ姿で、TシャツにGパンでは場違いな感じがしたのですぐに出て、首都大のK端君としばらく話をしていた。

2009/09/16

BL16ユーザーズミーティング

今日はBL16中性子反射率計のユーザーズミーティングに出席。J-PARCの現状やBL16の状況、今後の方針と予定などについて紹介して議論した。いろいろな事情で1時間程度に限られていたが、その中で実質的な情報交換ができて良かったのではないだろうか。

2009/09/15

「コロイド界面」の準備

今日は京大理学部でいろいろなことの準備を進める。その中で一番重要だったのは今週後半に予定されている「コロイドおよび界面に関する討論会」に関する打ち合わせ。H田君から最近の論文の内容を含むプレゼン資料をもらった。

2009/09/14

京大理学部

今日は昼からY川研で課題演習の発表会があった。今回は3回生が5人でそれぞれ面白い実験結果を発表したのだが、そのうち一人が議論中に突然キレて部屋を飛び出して行ったのには吃驚。「ゆとり教育」のためかプライドが高くて打たれ弱い学生が増えている、と言う話は聞いていたが、直接見たのは初めてだ。その後は、研究室の学生による物理学会の発表練習。それぞれの研究の進行状況が分かって面白かった。

O貫さんとの約束があったので、発表練習の合間に行ったらブラントさんとの議論中で、僕もちょっとだけ参加。またKS君の論文について打ち合わせした。

2009/09/11

続・面談

今日は「業務報告書面談」の続き。東海に行って2人、つくばに戻って1人の面談を行って、都合の悪かった人を除いた全員の面談を終えることができた。

今回の面談を始める前は、正直言って非常に憂鬱だった。この面談の結果によって、スタッフ全員の評価をしなければならないからだ。「管理職」としては当然の事なのかも知れないが、なにぶんそのような立場に立ったのは今年が初めてのことである。どうすれば良いのか、何をすべきなのか全く分からないままのスタートだった。

そんな手探りの「面談」だったのだが、しかしスタッフ1人1人とじっくり話し合うような機会を持てたのはとても良かった、と言えるかも。特に普段一緒に仕事することの少ない人と1対1で話し合うことができたのは、いろいろな意味で得るところがあった。

2009/09/10

業務報告書

今日は朝から、中性子のスタッフと面談を行った。KEKでは8月末に1年間に何をしたか、を書いた「業務報告書」を提出することになっているのだが、それを読んで評価するのが主幹の役目。今日はその報告書に基づいて、半分ほどのスタッフと個人面談を行った。

昼休みは久々にテニスへ。夕方は構造物性センターのグループリーダー会議があった。

2009/09/09

会議会議会議会議会議

8時半から中性子グループリーダー会議。10時からはKEKの研究推進会議に出る。

午後はまず共通基盤施設・低温センターの人事委員会。M上さんとちょっと打ち合わせして、4時からは総研大の専攻委員会。最後は5時半から物構研責任者会議があって、ようやく1日が終わった。

2009/09/08

第29回中性子PAC

今日の午後は今年度2回目の中性子PAC (Program Advisory Committee)。午前中はこのための準備などとともに、S水さんらと打ち合わせした。

PAC終了後に「最先端開発支援プログラム」関係の打ち合わせ。続いて中性子・ミュオン教授会が行われた。

2009/09/07

MLF施設利用委員会

午前中はKEKに行き、明日の中性子PACの準備などをする。

昼前のTXに乗って東京へ。霞が関のJAEA東京事務所で行われた「MLF施設利用委員会」に出席した。この会議はJ-PARC/MLFの課題審査の最上位に位置していて、今年度後期の課題採択について決定した。

2009/09/06

KEK一般公開

今日は年に一度のKEKの一般公開。8時半から構内は自動車はおろか自転車での往来も禁止されてしまうので、早めに行って仕事をしつつ待機していた。今回の一般公開の目玉は、何と言っても小林誠特別栄誉教授の講演。ノーベル賞を受賞してから初めてのKEKでの講演と言うことで、いつもの倍以上の7,000人ぐらいの来場者を想定していたらしい。実際、どれだけの人が来たのかまだ発表されていないのだが、少なくともいつもよりも相当多かったみたい。小林先生の講演だけでなくどの施設の展示も人がいっぱいで、案内する人も大変だったようだ。

因みに中性子も、今回は「物構研」としてミュオンと共にPFで展示をした。昨年まではJ-PARCでニュートリノやハドロンと一緒だったのでイマイチ盛り上がらなかったのだが、今年は小林効果も相まって来て頂いた人が非常に多かった。特に中性子で出した「ポケット分光器」は、光のスペクトルが見えた瞬間「おぉ!」と声を上げる人も多く大好評だった。

2009/09/05

北大との研究会

今日は「低炭素社会実現をめざした化学・材料研究と量子ビームの融合に関するワークショップ」に参加した。これは北大とKEKの連携を目指したもの。北大とKEKそれぞれに会場を設け、これらをテレビ会議システムで繋いでの研究会となった。講演者は北大、KEKがそれぞれ7人ずつだったのだが、KEK側は自分の発表が終わったら帰ってしまう人が多く、通して参加していたのはN村さんとY田君だけだった。因みに北大側の発表はほとんどが触媒に関わるもの。KEK側にはそう言う人はいなくて自分の研究に関することが中心だったので、まるで「異文化交流」のような研究会だった。

2009/09/04

勉強会終了!

朝、KEKで「物構研シンポジウム」のビラを印刷してから「勉強会」の会場へ行く。今日の最初の話はW槻さんで、放射光を使ったタンパク質構造解析から生物学の話まで一気に話してもらった。続く講義はN口さんで、膜の物理の話。こちらはほとんど自分の研究内容についてという感じで、マニアックすぎて面白いと思った人は少なかったのではないだろうか。

講義終了後にS山さんがclosingをやり、僕がポスター賞の発表と表彰をして勉強会の全日程を終了した。今回は準備からずっとドタバタ続きで、ポスター賞はやることを決めてから選考と発表、表彰をほぼ1日済ませると言う大変なものだったが、何とか無事済んだ。今回の勉強会全体を会計も含めて何とか破綻なく終えることができたのは、ひとえに実行委員の皆さんとサポートスタッフのおかげである。

午後はKEKに戻り、まずはS山を交えて物性研との「覚書」についての打ち合わせをする。その後たまっていた事務仕事を一気に済ませ、夕方からKS君の発表練習をした。

2009/09/03

若手勉強会2日目

科研費特定領域の「若手勉強会」2日目のオープニングは、筑波大のM崎さん。「ガラスの物理」と言うタイトルで、ガラスの基礎から最先端まで分かりやすくまとめられていて面白かった。続いて産総研のF田さんが「液晶の物理」についての講義をする。理論家らしく黒板を使って式の導出までやって、分かりやすかった。

KEKB tunnel

午後はKEKの施設見学ツアーへ。参加者約60人をバスに乗せてKEKまで案内し、Photon FactoryとKEKB、Belle測定器を見て回った。Photon Factoryは主にタンパク質構造解析用のBL-5を見せてもらったのだが、自動測定用の装置が動くところが見れてよかった。続いてKEKBの加速器が収められているトンネルに入って電子と陽電子が通る道筋を見学し、Belleの本体を遠目に見て終了。KEKBとBelleを見るのは僕も初めてだったのだが、なかなかインパクトがあった。

ツアー終了後筑波大に戻り、ポスターセッションと懇親会を行った。またその後市内某所で、ポスター賞選考委員会を行った。

2009/09/02

若手研究会始まる

午前中はKEKに行って、総研大の大学院入試のための業務。途中まで順調に進んでいたのだが、ある受験生の問題で議論が長引いて終わったのは12時過ぎだった。

その後大急ぎで筑波大へ。今日からソフトマター物理 若手勉強会が始まるのだが、最初の挨拶をしなければならないのでちょっと焦った。その後、元北大のT井先生の記念講演と産総研のM田さんの講義、それにポスターセッションプレビューがあって、一日目のプログラムは無事に終了した。

2009/09/01

防災の日

朝から東海へ。午前中はMLFシンポジウムのプログラム委員会に出席した。

午後はまず、茨城県の技術士の人にBL16の事を説明した。続いてKS君の発表練習。その後KEKに戻り、共同利用係と中性子PACについて打ち合わせした。

2009/08/29

偏極装置検討会

今日は東北大金研へ。O山さんが中心になっている偏極装置についてのブレインストーミングに参加した。先日行われた「実験装置部会」ではもう少し狙いを絞った方が良い、と言う意見が多かったのだが、今日の議論でだいぶはっきりしたのではないだろうか。

因みに昨日は今日の出張の「振替休日」だったのだが、NSEの詳細計画書を書くのにかなり時間を使った。

2009/08/27

東海〜KEK〜筑波大

午前中は東海へ。まずBL16についての打ち合わせをし、続いてBL15との実験ホールの使い方についての議論をした。

そのあとつくばにとんぼ返りして、KEKで必要なものをpick upしてから筑波大へ。「連携研究会」でJ-PARC/MLFについて講演した。この研究会は、筑波大と物構研がそれぞれの研究や装置について発表して交流する事が目的。筑波大の人の話は初めて聞くことが多くて興味深かったのはもちろんだが、KEK側の話もより深く理解できておもしろかった。

2009/08/26

会議×2

午前中は中性子・ミュオンの教授会。前回同様つくばからテレビ会議で参加したのだが、声が聞こえにくい上に東海に誰が出席しているのかも分からない、と言う状態で疲れた。

昼休みは久々にテニスへ。午後は構造物性センターのグループリーダー会議があった。その後ようやく、明日の筑波大研究会の発表準備をした。

2009/08/25

日帰り出張

朝イチで家を出て新幹線に乗って京大へ。Y川研のSAXSを工学部RI棟から理学部に移設すると言うことで、現場作業に立ち会った。午後からT飼さんと共に物二のT森さんを訪問。μ-PICについての説明を受けた。またH田君と論文などについての打ち合わせをし、Y川さんとも話しあってつくばに戻った。

2009/08/24

中性子メルマガ09-009

今日はほぼ1ヶ月ぶりに「中性子メルマガ」を作って配布した。夏休み中だったので書くことが少ないかと思えばさにあらずで、改めて考えてみると結構重要な事が多かった。

午前中はI田副所長との打ち合わせに続いてKS君と打ち合わせ。昼休みはASC09で参加者が作ったポスターの撮影をした。そして午後はPFのSAXS検討WGに出席。BL6Aの見学をした後、広大のU野さんと名工大のO本さんを駅まで送ってそのまま帰宅した。

2009/08/22

J-PARCセンターソフトボール大会

今日はJ-PARCセンターの第2回ソフトボール大会。KEKの中性子利用セクション員は僕と技師のSさんだけが参加した。僕が属したのは「中性子利用・基盤セクション混成チームA」。グループリーグ2試合に勝って決勝進出したのだが、最後は「中性子源セクションチーム」に負けて準優勝だった。残念。

2009/08/21

打ち合わせ+会議×2

今日も朝から東海へ。9時から東北大のO山さんと新しい装置提案について打ち合わせし、10時からMLF会議。そして午後は「MLFシンポジウム」の組織委員会に出席した。その後、物構研東海事務室に行ってWさんと話してつくばに戻った。

2009/08/20

裁量労働制

午前中は東海村で、裁量労働制に移行するかどうかを議論した。現在、KEKは研究者も技術者もみな標準労働制を取っていて、加速器の運転シフト等に当たっている月だけ変形労働制にする、と言うやり方をとっている。大学の教員とは勤務形態が違うから、と言うのがその理由なのだが、しかしこれが勤務実態と合うかどうかはまた別問題。研究を主な仕事としていると言う意味では大学の教員とさほど大きな違いはなく、むしろ決められた勤務時間通りに働けない事が多くそれが原因で事務量が増える、と言う弊害があった。そこで裁量労働制に移行する事が議論されてきたのだが、ただどんな制度にもメリットもデメリットもある。そこで今回は特に事務手続きの面で問題の多い東海勤務者全員で、どちらにするのが良いのか意見交換した。

その後つくばに移動して、物構研責任者会議に出席する。今日は人事に関するいくつかの議論をするとともに、科研費獲得戦略について詳しく議論した。

2009/08/19

J-PARC実験装置部会

午前中の中性子GL会議は、KEKが停電だったため「つくばカピオ」で開催した。

会議が終わった後、すぐにTXに乗って東京へ。JAEA東京事務所で行われた「J-PARC実験装置部会」に出席した。この会議はJ-PARCへの装置建設提案を審議するもので、今回は2つの装置の提案があった。

2009/08/18

振替休日

今日は8/8分の振替休日。KEKも全域停電でオフィスに行っても何もできないので、自宅で仕事をしていた。午前中はN尾君から届いていた論文原稿のチェックなど。午後はJ-PARC/MLFの装置提案に向けて文章を作ってみたりした。

2009/08/17

大型施設共用問題特別委員会

今日から3日間はKEKは停電で強制的に休みの日。ただ、僕のオフィスがある4号館は今日だけ電気が通じていたので、午前中は部屋で共著者から来ていた論文×2のチェックなどをした。

昼から新橋のJAEA東京事務所へ。中性子科学会の「大型施設共用問題特別委員会」にオブザーバー参加した。

2009/08/16

夏休み

8/10,11は8/1,2の分の振替休日。8/12-14はKEK東海キャンパスの夏休み。その間に実家に立ち寄るとともに、北東北を旅行してきた。

2009/08/08

ASC09第7日

ASC09の最終日はclosing celemony。ポスター賞として金1チーム、銀2チーム、銅3チームを選んだ他、審査委員会賞として11チームを選んで表彰した。

その後会場の片づけをして、昼頃帰宅。

2009/08/07

ASC09第6日

午前中、学生はポスター作りに勤しむ。最初は全く形になっていなかったのに締めきり間際にスパートし、最後にはどこもちゃんとした形になっていたのには驚いた。が、一部の学生(特に韓国人とインド人)が朝になっても出てこなくて、どうなったのか調べるためてんてこまい。最終的にはみんな来たのだが、全く悪びれる風もなかったのには参った。

ポスターセッションはアソシエイトの人たちと一緒に真面目に聞いて、その後審査をする。時間が少なくて全部を見ることが出来ず、議論の時間も短く満足の行く選考が出来なかったのは残念。特にoral presentationに選んだうちの半分がイマイチだったのは残念だった。

その後はいよいよ行幸啓。何が起こるか分からずみんなで緊張しながら待っていたのだが、大きな問題も無く済んで良かった。終了後に事務局に戻って「ポスター賞選考委員会」の最終確認と明日の資料作り。そして昨日に続いて某所で「選考委員会」をした。

2009/08/06

ASC09第5日

今日からまた普通のセッション。午前中はChidambaram氏と小柴さん、午後は野依さんの講義の後、これら3人による「キャンプ」が行われた。

この中で特に印象的だったのは野依さん。化学の世界では押しも押されぬ「大物」で、怖い人と言うイメージだったのだが、講義は分かりやすく学生とも丁寧に議論していた。また我々スタッフやassociate(講演者の補助をする若手研究者)とも気軽に話して、4時間ほどの滞在で風のように去って行った。

2009/08/05

拡大IRT研究会

今日はASC09は遠足の日で我々はフリー。と言うことで、東海村に行って「拡大IRT研究会」に出席した。この研究会は東大物性研の中性子科学研究施設が行っているもので、装置ごとに現状報告と将来展望について議論する、と言うもの。昨日から今日の午前中は「小角・反射率」、今日の午後から明日の昼までが「高分解能分光器」で、これらに続いて「3軸」「結晶構造」と続くことになっている。僕は本来なら昨日から明日まで出席したかったところなのだが、ASC09のため今日しか出れなかった、と言うわけだ。今日は朝の9時から午後7時過ぎまでノンストップで話を聞き、またいろいろな人と議論した。このところ「研究」とは無縁な仕事ばかりだったので、久々に充実した1日だった。

2009/08/04

ASC09第3日

アジアサイエンスキャンプ第3日。今日は講義が4つとキャンプが2つ、その上グループミーティングまであると言うハードな日程である。学生が大丈夫かなとちょっとは心配していたのだが、見た感じでは元気そうで何よりだ。

今日の講師は李、田中、江崎、小柴とノーベル賞受賞者ばかりの豪華版である。それぞれ特徴のある講義で面白かった(とは言え、僕自身は業務があったので聞けないのも多かった)のだが、特に田中さんの講義が印象的だった。彼はまず簡単な振り子の実験を学生たちにさせて、共鳴振動数を与えた場合に特定の振り子だけが振れる、と言うことを実演。その上でAC電場による質量分析の原理を説明した。またその後の「キャンプ」では講義はほとんどせずに質疑応答だけで進めたそうで、とても盛り上がっていたらしい。言うまでも無く田中さんは島津製作所の社員としてずっと現場で仕事をしていた人で、教育の経験はほとんどないはず。にも関わらずここまで学生の興味と議論を引き出すような講義をする、と言うことに大きな感銘を受けた。

2009/08/03

ASC09第2日

IMGP2907

今日はアジアサイエンスキャンプ(ASC09)の2日目。今日から本格的なプログラムが始まった。最初に組織委員長の鈴木KEK機構長が挨拶し、続いて若槻さんが全体的な説明。そしていよいよ最初の講師としてC. N. Yang(楊振寧)が登壇した。この人はT. D. Lee(李政道)とともに1957年に中国系アメリカ人として初めてノーベル賞を受賞したことで知られており、現在86歳。5年前に54歳年下の大学院生と結婚した、と言うことで話題になったのだそうだ。今回はその奥さんを連れての来日で、非常にアグレッシブかつ分かりやすい講演だった。

昼食を食べながらのグループミーティングを経て午後のセッションに入り、まずは昨年ノーベル賞を受賞した小林誠氏が講演。続いて元国立天文台長の古在由秀氏が望遠鏡の話をした。そして夕方からは5つのグループに分かれてのキャンプ。Yang、小林、古在の3人と明日の講演者のYuan T. Lee(李遠哲)、江崎玲於奈を加えた5人のリーダの元に、テーマを決めて議論した。更に夕食後は、再びグループに分かれてのミーティング。朝の9時から夜の9時まで12時間拘束されると言うスケジュールで、学生も大変だ。

2009/08/02

ASC初日

今日から「アジアサイエンスキャンプ」が開幕。と言うことで、朝9時から会場の「エポカルつくば」に詰めていた。本格的なプログラムは明日からなので、今日は事務局の設営やHelperに対する説明など色々な準備をした。

2009/08/01

ASC前日

午後からKEKに行きASC09に向けての打ち合わせ。その後いろいろな荷物をエポカルに運んだ。

2009/07/31

MLF

午前中はMLF会議。午後はMLF利用推進チーム会議。どちらもMLFの運営のために重要だと言うことは分かるのだが、後者の会議のほとんどは前者の会議のメンバーでもある。もっと合理化して出る会議を少なくするわけにはいかないのだろうか?

これらの会議の合間に筑波大の研究会のアブストラクトを出したり、昨日の責任者会議で出た「宿題」をやったり、と色々と忙しかった。また今日、来週のKEKへの「行幸啓」が発表された。