2009/09/29

MLFシンポジウム組織委員会

昨日が物理学会の最終日で、今日は久々にKEKへ。午前中はつくばで仕事をし、昼前に東海に移動。午後は「MLFシンポジウム組織委員会」に出て、その後「いばらき量子ビームセンター」に立ち寄り仕事をしてつくばに戻った。

2009/09/27

物理学会3日目

午前中は「X線粒子線」のセッションへ。主にJ-PARC関係の発表を聞いた。

昼食を食べるところを探そうと思って熊本大の外に出たら、東京都市大のH越さんと会った。一緒にカレー屋さんに行ったのだが、「カレーなら早いだろう」と言う期待は裏切られ、食べ終わるまでに1時間近くかかってしまった。

夕方X線粒子線のセッションを出て水前寺公園に行ってみた。休日なのに人が少ないな、と思っていたら、JAEAのS本さんに会ってびっくり。一緒に公園内を回って市内に戻った。

2009/09/26

シンポジウム講演

午後からシンポジウムでの講演だったので、午前中はホテルと会場で準備をしていた。

シンポジウムは領域6と領域12の合同で、テーマは「液体系の物理の最新の展開〜中・長距離の秩序を焦点に」と言うもの。僕は「塩の添加で誘起されるラメラ構造」と言うタイトルで、主に2007年のJPSJの論文とPRLに受理されたばかりの論文(どちらもKS君が第一著者)の内容を話した。

夕方は「構造物性グループ」のインフォーマルミーティングに出席。KENS装置の現状について報告した。このグループと昨日の夕方行われた「拡大物性委員会」は中性子や放射光にとって重要な集まりだ、とのことなのだが、これまでKENS関係者はほとんど出席していなかったらしい。僕自身にとってこの分野は学生時代にタイムスリップしたようなものなのだが、今後のKENSにとっても大切だし知り合いも多いので、今後は積極的に参加しよう。

2009/09/25

物理学会初日

今日から物理学会秋季大会が始まった。午前、午後とも領域12の会場にいて、講演を聞いたり質問したりした。また海外出張していたKS君と会ってD論など今後の事について打ち合わせした。

2009/09/24

PRL accepted

午前中はKEKへ行って、構造物性センターのグループリーダー会議に出た。連休直後でかつ物理学会直前と言うこともあって4人だけだったが、結構重要な話し合いができたのではないだろうか。

昼からTX、山手線とモノレールを乗り継いで羽田空港へ。SNA便で熊本へ飛んで、5時ごろスーパーホテルにチェックインした。移動の途中でMacBook Airの付属品一式を忘れていたことに気付いていたので、熊本市内で買うことにした。ホテルの人に聞いて熊本駅の西にあるヤマダ電機に行ったのだが、店員は散々時間を使ったあげく「取り寄せに10日ぐらいかかります」とのこと。そんなに待って意味があるわけないのですぐに断って、ヤマダ電機のパソコンを使ってMacを売っている店を検索。そしたら新市街のベスト電器熊本本店が「Appleショップ」であることが判明したのですぐにバスで行って、そして無事購入できた。

ホテルに戻ってパソコンをネットに繋ぐことができて、ようやくメールをチェック。そしたらPhysical Review Lettersに出していたKS君の論文が受理された、と言う連絡が入っていた。論文書きを始めたのが去年の末で、共著者を含めた議論を繰り返してようやく投稿までたどり着いたのが3月。ようやくできた、と当時は思ったのだが、しかし本当に大変だったのはそれからだった。レフリーからの返事がなかなか来ないので5月に催促したら、来た返事がreject。2人のうち1人のレフリーからしかコメントが来ていたのだが、それが全くの的外れだったのにeditorがその意見を信用した、と言うことだった。そんな判断に納得できるわけがないのですぐに反論を書いて、次の返事が届いたのがまたもや2ヶ月後の7月。positive commentだったので修正して、それに対する返事が来たのが9月だった。その内容はほぼaccept、と言う感じだったのだがこれまでの経緯からすぐには信用できなくて、すごく面倒な修正を求められているような気がして結構悩んで、再々投稿まで2週間かかってしまった。これだけ苦労してeditorの最終判断が「Physical Review Eに出し直せ」と言われたらたまらんな、と心配していたのだが、無事受理されて本当にほっとした。

2009/09/23

シルバーウィーク

敬老の日と秋分の日が重なった5連休の「シルバーウィーク」は、初日を除いてしっかり休んだ。20日はJリーグの試合観戦に柏へ。21日は近くのショッピングセンターで買い物し、22日は東京に出かけて友人が参加している写真展と国立近代美術館に行ってきた。そして最終日の今日は午前中買い物に行き、午後はウォーキングしたり料理をしたりしていた。

ただ、その合間にKS君の論文を修正して再投稿する、と言う仕事だけした。この論文は3月に投稿したもので、その後一度rejectされそうになったり、レフリーに回ってから2ヶ月ほど放ったらかされたりしながらようやくaccept寸前まで来たのである。今回が最終版のつもりなのだが、果たしてどのような判断が下されるか。ちょっとドキドキである。

2009/09/19

「コロイド界面」第3日

今日は午前中のみ「コロイド界面」へ。講演をいくつか聞いて、昼過ぎにつくばに帰った。

初めて出た「コロイド界面」は、detailに拘った発表が多く面白さが良く分からなかった。が、その分空いた時間にいろいろな人に会って議論できた。九大のM井さん、北大のM山さん、首都大のK端さん。その他思っていた以上に知り合いが多く、それぞれ久々に話が出来て良かった。

2009/09/18

「コロイド界面」2日目

今日は「コロイドおよび界面化学討論会」の2日目。午前中は「ソフト界面の物性・構造科学の最前線II」と言うシンポジウムで依頼講演をした。今回の発表はH田君のD論の内容だったので彼にプレゼン資料を作ってもらったのだが、ほとんど直さずにそのまま話すことができて、その上時間もほぼぴったり。H田君の準備が完璧だった、と言えるだろう。




午後は「部会報告」と「総合講演」があり、部会報告では今後の様々な討論会や国際会議の予定が紹介され、総合講演では辻井さんとオランダのCohen Stuart氏が話した。この討論会は日本化学会の中の「コロイドおよび界面化学部会」の主催なのだが、会員が数千人いて討論会参加者も600人ぐらいだ、とのこと。ちょっとした学会よりも遥かに立派な規模のもので驚いたのだが、それもそのはずで始まってから60年以上経つらしい。懇親会も全日空ホテルを会場に盛大に行われて、素直に凄いな、と思った。

2009/09/17

新しい文部科学大臣

昨日鳩山内閣の閣僚人事が発表になり、文部科学大臣は川端達夫氏になった。プロフィールを見ると川端大臣は京大大学院工学研究科の出身で、東レで研究開発をしていたらしい。珍しい経歴だな、と思って歴代の文部科学大臣を調べてみたら、何と過去の11人中10人が文系出身。理系だったのは福田内閣時の渡海紀三朗氏だけで、その渡海氏も建築士だった。つまり、研究が分かる文部科学大臣は初めて、と言うことになる。(因みに文部大臣まで遡っても、小渕内閣時代の有馬朗人氏以来。)ここ最近の科学技術政策は「名前の通った人に沢山お金を渡せば成果が出るだろう」と言わんばかりのピンボケなものが多かったが、そのような流れが変わるかどうか。こんど大臣秘書官になった元量研室長ともども、頑張って欲しいものである。

コロイドおよび界面化学討論会

今日から岡山理科大で、日本化学会コロイドおよび界面部会主催の「コロイドおよび界面化学討論会」が始まった。僕の講演は明日なので、午前中は急がずゆっくりと岡山に移動。ホテルにチェックインして一休みして、夕方から会場に行った。岡山理科大は岡山大の隣にあるのだが、広々としたキャンパスの岡山大に比べて非常に狭く、しかも急な斜面に張り付くように建ててある。総合受付は25号館の7Fにあるのだが、その階に扉がついていてそのまま外に出れる、と言うのには驚いた。

せっかくなのでセッションをちょっとのぞいてみたのだが、人が多い上にほぼ全員がスーツ姿で、TシャツにGパンでは場違いな感じがしたのですぐに出て、首都大のK端君としばらく話をしていた。

2009/09/16

BL16ユーザーズミーティング

今日はBL16中性子反射率計のユーザーズミーティングに出席。J-PARCの現状やBL16の状況、今後の方針と予定などについて紹介して議論した。いろいろな事情で1時間程度に限られていたが、その中で実質的な情報交換ができて良かったのではないだろうか。

2009/09/15

「コロイド界面」の準備

今日は京大理学部でいろいろなことの準備を進める。その中で一番重要だったのは今週後半に予定されている「コロイドおよび界面に関する討論会」に関する打ち合わせ。H田君から最近の論文の内容を含むプレゼン資料をもらった。

2009/09/14

京大理学部

今日は昼からY川研で課題演習の発表会があった。今回は3回生が5人でそれぞれ面白い実験結果を発表したのだが、そのうち一人が議論中に突然キレて部屋を飛び出して行ったのには吃驚。「ゆとり教育」のためかプライドが高くて打たれ弱い学生が増えている、と言う話は聞いていたが、直接見たのは初めてだ。その後は、研究室の学生による物理学会の発表練習。それぞれの研究の進行状況が分かって面白かった。

O貫さんとの約束があったので、発表練習の合間に行ったらブラントさんとの議論中で、僕もちょっとだけ参加。またKS君の論文について打ち合わせした。

2009/09/11

続・面談

今日は「業務報告書面談」の続き。東海に行って2人、つくばに戻って1人の面談を行って、都合の悪かった人を除いた全員の面談を終えることができた。

今回の面談を始める前は、正直言って非常に憂鬱だった。この面談の結果によって、スタッフ全員の評価をしなければならないからだ。「管理職」としては当然の事なのかも知れないが、なにぶんそのような立場に立ったのは今年が初めてのことである。どうすれば良いのか、何をすべきなのか全く分からないままのスタートだった。

そんな手探りの「面談」だったのだが、しかしスタッフ1人1人とじっくり話し合うような機会を持てたのはとても良かった、と言えるかも。特に普段一緒に仕事することの少ない人と1対1で話し合うことができたのは、いろいろな意味で得るところがあった。

2009/09/10

業務報告書

今日は朝から、中性子のスタッフと面談を行った。KEKでは8月末に1年間に何をしたか、を書いた「業務報告書」を提出することになっているのだが、それを読んで評価するのが主幹の役目。今日はその報告書に基づいて、半分ほどのスタッフと個人面談を行った。

昼休みは久々にテニスへ。夕方は構造物性センターのグループリーダー会議があった。

2009/09/09

会議会議会議会議会議

8時半から中性子グループリーダー会議。10時からはKEKの研究推進会議に出る。

午後はまず共通基盤施設・低温センターの人事委員会。M上さんとちょっと打ち合わせして、4時からは総研大の専攻委員会。最後は5時半から物構研責任者会議があって、ようやく1日が終わった。

2009/09/08

第29回中性子PAC

今日の午後は今年度2回目の中性子PAC (Program Advisory Committee)。午前中はこのための準備などとともに、S水さんらと打ち合わせした。

PAC終了後に「最先端開発支援プログラム」関係の打ち合わせ。続いて中性子・ミュオン教授会が行われた。

2009/09/07

MLF施設利用委員会

午前中はKEKに行き、明日の中性子PACの準備などをする。

昼前のTXに乗って東京へ。霞が関のJAEA東京事務所で行われた「MLF施設利用委員会」に出席した。この会議はJ-PARC/MLFの課題審査の最上位に位置していて、今年度後期の課題採択について決定した。

2009/09/06

KEK一般公開

今日は年に一度のKEKの一般公開。8時半から構内は自動車はおろか自転車での往来も禁止されてしまうので、早めに行って仕事をしつつ待機していた。今回の一般公開の目玉は、何と言っても小林誠特別栄誉教授の講演。ノーベル賞を受賞してから初めてのKEKでの講演と言うことで、いつもの倍以上の7,000人ぐらいの来場者を想定していたらしい。実際、どれだけの人が来たのかまだ発表されていないのだが、少なくともいつもよりも相当多かったみたい。小林先生の講演だけでなくどの施設の展示も人がいっぱいで、案内する人も大変だったようだ。

因みに中性子も、今回は「物構研」としてミュオンと共にPFで展示をした。昨年まではJ-PARCでニュートリノやハドロンと一緒だったのでイマイチ盛り上がらなかったのだが、今年は小林効果も相まって来て頂いた人が非常に多かった。特に中性子で出した「ポケット分光器」は、光のスペクトルが見えた瞬間「おぉ!」と声を上げる人も多く大好評だった。

2009/09/05

北大との研究会

今日は「低炭素社会実現をめざした化学・材料研究と量子ビームの融合に関するワークショップ」に参加した。これは北大とKEKの連携を目指したもの。北大とKEKそれぞれに会場を設け、これらをテレビ会議システムで繋いでの研究会となった。講演者は北大、KEKがそれぞれ7人ずつだったのだが、KEK側は自分の発表が終わったら帰ってしまう人が多く、通して参加していたのはN村さんとY田君だけだった。因みに北大側の発表はほとんどが触媒に関わるもの。KEK側にはそう言う人はいなくて自分の研究に関することが中心だったので、まるで「異文化交流」のような研究会だった。

2009/09/04

勉強会終了!

朝、KEKで「物構研シンポジウム」のビラを印刷してから「勉強会」の会場へ行く。今日の最初の話はW槻さんで、放射光を使ったタンパク質構造解析から生物学の話まで一気に話してもらった。続く講義はN口さんで、膜の物理の話。こちらはほとんど自分の研究内容についてという感じで、マニアックすぎて面白いと思った人は少なかったのではないだろうか。

講義終了後にS山さんがclosingをやり、僕がポスター賞の発表と表彰をして勉強会の全日程を終了した。今回は準備からずっとドタバタ続きで、ポスター賞はやることを決めてから選考と発表、表彰をほぼ1日済ませると言う大変なものだったが、何とか無事済んだ。今回の勉強会全体を会計も含めて何とか破綻なく終えることができたのは、ひとえに実行委員の皆さんとサポートスタッフのおかげである。

午後はKEKに戻り、まずはS山を交えて物性研との「覚書」についての打ち合わせをする。その後たまっていた事務仕事を一気に済ませ、夕方からKS君の発表練習をした。

2009/09/03

若手勉強会2日目

科研費特定領域の「若手勉強会」2日目のオープニングは、筑波大のM崎さん。「ガラスの物理」と言うタイトルで、ガラスの基礎から最先端まで分かりやすくまとめられていて面白かった。続いて産総研のF田さんが「液晶の物理」についての講義をする。理論家らしく黒板を使って式の導出までやって、分かりやすかった。

KEKB tunnel

午後はKEKの施設見学ツアーへ。参加者約60人をバスに乗せてKEKまで案内し、Photon FactoryとKEKB、Belle測定器を見て回った。Photon Factoryは主にタンパク質構造解析用のBL-5を見せてもらったのだが、自動測定用の装置が動くところが見れてよかった。続いてKEKBの加速器が収められているトンネルに入って電子と陽電子が通る道筋を見学し、Belleの本体を遠目に見て終了。KEKBとBelleを見るのは僕も初めてだったのだが、なかなかインパクトがあった。

ツアー終了後筑波大に戻り、ポスターセッションと懇親会を行った。またその後市内某所で、ポスター賞選考委員会を行った。

2009/09/02

若手研究会始まる

午前中はKEKに行って、総研大の大学院入試のための業務。途中まで順調に進んでいたのだが、ある受験生の問題で議論が長引いて終わったのは12時過ぎだった。

その後大急ぎで筑波大へ。今日からソフトマター物理 若手勉強会が始まるのだが、最初の挨拶をしなければならないのでちょっと焦った。その後、元北大のT井先生の記念講演と産総研のM田さんの講義、それにポスターセッションプレビューがあって、一日目のプログラムは無事に終了した。

2009/09/01

防災の日

朝から東海へ。午前中はMLFシンポジウムのプログラム委員会に出席した。

午後はまず、茨城県の技術士の人にBL16の事を説明した。続いてKS君の発表練習。その後KEKに戻り、共同利用係と中性子PACについて打ち合わせした。