2009/12/28

会議連チャン

風邪からはほぼ復活。と言うことで普通に出勤して普通に仕事をした。

11時からは物構研責任者会議とCMRCのグループリーダー会議と、切れ目無しの連チャンだった。その前後には土曜日に書いた物理学会誌の原稿を完成し、その他雑用を済ませて今年の仕事納めとした。

2009/12/25

欠席

昨夜は高熱が出て辛かったが、今朝になって平熱に戻る。だが身体が本調子ではないのは明らかだったので、物性研の会議やKEKの会議などすべて欠席した。

午後になってまた熱が出てきたので医者に診てもらったら、ウィルス性の風邪だとのこと。インフルエンザでなくてよかった。

2009/12/24

原稿書き

今日は久々に何も予定の無い日だったので、主に物理学会誌の原稿書きをしていた。夕刻、急に寒気が出てきたので5時ごろ帰宅する。

2009/12/22

修論中間発表

今日は夕方からY川研の修論の中間発表があった。2人とも実験結果は出ているもののまとめると言う点ではまだ時間がかかりそう。〆切まで残り1ヶ月ちょっとなのだが、大丈夫だろうか?

午前中は附属図書館に籠ってメールの読み書き中心で色々と仕事をした。そして昼前からY川研に行って、仕事の続きをしたり議論したりした。

2009/12/21

学位公聴会

今日は3時からKS君の学位公聴会があった。彼には珍しく緊張感ありありで、発表全体がぎこちない感じだったが質疑応答は概ね問題なく、無事終了して一安心だ。この公聴会の前後には、Y川研のD3の学生2人の発表練習に参加。そして夕方は物一のソフトマター関連のスタッフの忘年会に出席した。

2009/12/20

PFの課題審査

PFの一般課題の審査の依頼が来ていたのだが、思い出したのが〆切当日(確か水曜日)。すぐに取りかかったものの他の用事があって全部はできなくて、今日になってようやく残りを終わらせることができた。

2009/12/18

勝田に泊まって

昨夜の忘年会の後、つくばに戻ると朝が大変なので勝田のビジネスホテルにに宿泊した。今朝は冷え込みが厳しく、高速で事故っていた車もあったとか。自費の宿泊だったのだがいろいろ考えると良かったかも。

午前中はBL16のT0チョッパーについての業者とのミーティング。その後、ヘンデル棟に移動してMLF会議に出席した。午後はNMLの教授会。昨日の忘年会に続いてミュオンより中性子の方が少なかったのが残念。終わった後少し事務的な打ち合わせをしてKEKつくばキャンパスへ。研究協力係とS型課題の評価についての打ち合わせをした。

2009/12/17

ロードマップ

夕方、研究推進会議が行われたので出席した。この会議はKEKの方針を議論するためのもので、今日は「ロードマップの改訂が必要かどうか」が主なテーマ。今のような財政事情だといくらこちらでこうしたい、と言ってもお金が出てくるとは限らないのが実情で、ロードマップを書くことにどれだけ意味があるのか良く分からないのだが、議論は白熱して全体で2時間かかった。おかげで東海に到着したのは7時半。中性子ミュオンの忘年会には1時間の遅刻となった。

2009/12/16

D論の練習

午前中は中性子グループリーダー会議。相変わらずやるべきことが満載で、予定を30分オーバーしてしまった。

午後はKS君のD論の発表練習をした。終わった後に本人に「完成度は何%ぐらいだと思う?」と聞いたら10%ぐらいだ、とのこと。確かにその自己評価の通りだな、と思える出来であった。明日は京大のY川研で発表練習し、来週の本番に向けて最終準備を進めることになるのだが、大丈夫かかなり心配だ。

2009/12/15

子供の科学

午前中はM上さんとCMRCのソフトマタープロジェクトについての打ち合わせ。終了後に東海に移動して、Y田君がやっている反射率計の実験を見学した。またKS君のD論の内容について議論した。

ところで先日のNews@KEKの内容が、今度は「子供の科学」に取り上げられた。B5版1ページの1/4ぐらいのスペースに300文字ぐらいの記事で、しかも絵も何も入っていないのだが、取材記者の人がうまくまとめてくれてこれなら子供にも理解できるかも。

2009/12/14

中性子ミュオン/CMRC合同セミナー

午後は中性子ミュオン/CRMC合同セミナーがあった。これは毎週月曜午後に定例で行われているのだが、これまで第1回を除いて必ず何かがあって出席できなかった。内容は固体物理の話で専門外だったのだが、それでもじっくりと話を聞くと面白かった。

夕方はCMRCのグループリーダー会議。その他の時間はメールを読んだり書いたりしつついろいろな仕事を進めた。

2009/12/12

液体・非晶質UGミーティング

午前中は、昨日から東海で行われているMLF利用者懇の液体・非晶質ユーザーズグループミーティングに出席した。発表者は若手が中心で途中経過みたいな話が多かったのだが、今後のJ-PARCでの実験が広がりそうな感じだった。

2009/12/11

キズパワーパッド

午前中はKEKの広報企画委員会。夕方は物構研責任者会議。合間に来週提出の報告書や物理学会誌の原稿書きをした。

ところで火曜日にテニスをしていて擦りむいて医務室に行ったら「キズパワーパッド」を貼ってくれた。これはバンドエイドから出ているもので、「キズをピッタリ覆って、キズ口に出てくる体液(滲出液)を保持した方が、キズは早くきれいに治る」と言う考え方(モイストヒーリングと言うらしい)を取り入れたものだそうだ。普通の絆創膏の場合には時々貼り替えたり乾かしたりして治療するが、この場合は貼りっぱなしで良いらしい。最初に貼ったキズパワーパッドは漏れてきたので2日目に貼り直したのだが、その時以外はずっと貼りっぱなし。いつどういうふうに直るのか、楽しみだ。

2009/12/10

スクラッチシールド

中性子科学会年会の2日目。今日はソフトマターに関係するセッションがあり、先日のPRLの結果を中心に講演した。

ところでE藤さんがスライドリングゲルの実験の話をしたのだが、その中でこのゲルがついに実用化された、と言う話を聞いた。スライドリングゲルは水を90%以上含んでいるにも関わらず、ゴムのように伸びるだけでなく刃を立てても簡単に切れない、と言う特徴があるのだが、それが「スクラッチシールド」として商品化されたのだそうだ。キズを付けても自動的に修復する力を持っていると言うことで、車のコーティングだけでなく携帯電話にも使われるようになったとのこと。スライドリングゲルは発明された頃から聞いていてベンチャーを立ち上げるときの苦労等も耳にしていたので、僕もこれを聞いて嬉しかった。

2009/12/09

中性子科学会年会

今日から中性子科学会の第9回年会である。世話人ではないが場所は「いばらき量子ビーム研究センター」なので、ほぼホームグラウンドでの学会と言うことになる。時間が空いたときに自分の部屋に帰ってリラックスできる、と言うメリットはあるのだが、いろいろと仕事の電話がかかって来て対応しなければならないのが少々大変だ。

午前中は依頼講演が4件で、最初はM川さんによるJ-PARCの中性子源の話。2つ目は東工大のH野さんによる鉄系超伝導体の話で、これに東大のK尾さんのタンパク質の話と某自動車メーカーの研究者によるエンジンの開発に関係する話が続いた。どの話も非常に面白く、またimpressiveだった。

2009/12/08

サイエンスニュースオンデマンド

以前取材を受けたサイエンスニュースオンデマンドが、昨日の日付で公開されていた。カメラを前にして話したときは「うまく説明できなかった」と言う思いだけが残ったのだが。でき上がった映像を見るとうまくまとめてあって驚いた。さすがプロが作っただけのことはある。ただ、取材の時にはKS君の成果だと言うことを強調し写真も提供したのに、一切取り上げられなかったのは残念。また中性子散乱の話も出なかったのにもがっかりだった。

金曜、月曜と出張だったので午前中は溜まった仕事の処理。午後は加速器・共通の運営会議があり、その後所長室で打ち合わせした。

2009/12/07

連携研究会

今日は東北大とKEKの連携研究会のため東北大金研に行ってきた。KEKは大学共同利用機関なので大学との協力が必須で、いくつかの大学と協力協定を結んでいる。中性子の分野では東北大とKEKとは協力の長い歴史があるのだが、それだけでなく加速器分野も含めた幅広い連携をある程度のお金も使ってやって行こう、と言うことになって、今日はそのためのキックオフの会となった。KEKからは機構長と数人の理事、東北大からは総長や理学研究科長など要人が集まったが、形式的なものよりも実質的な議論ができて良かった。

2009/12/04

学振第142委員会

今日は「学振第142委員会」で講演をした。ドイツで発表した内容に基礎的な内容を付け加えて40分ほどに伸ばして話をしたのだが、じっくり時間を使ったお陰で良く分かってもらえたような気がする。

ところでこの委員会は正式には「情報科学用有機材料第142委員会」と言うそうで、液晶材料のA部会、インテリジェント有機材料のB部会、有機光エレクトロニクスのC部会からなっている。それぞれ大学の研究者と企業の研究者が協力して研究会を行っているそうで、今回はA部会が第113回、B部会が第105回、C部会が第38回になるそうだ。学術審議会と言うと科研費などの研究費を配分するところ、と言うイメージがあったのだが、このような事もやっていると言うことを初めて知った。

2009/12/03

発表準備

午前中から午後にかけて、主に明日の研究会の発表準備。夕方は物構研責任者会議で、終了後も所長、副所長と打ち合わせで8時過ぎまでかかった。

2009/12/02

「予算の事業仕分けに物申す」

今日はある知り合いの推薦書を書いた。この人は僕より若いのだが某大学の立派な教授で、より良い大学への移籍を考えているらしい。僕自身、彼のことを高く評価しているので喜んで書いたのだが、それにしても僕が教授の推薦書を書くことになるとは...

ところでKEKの機構長が昨日ホームページの機構長コラムで「予算の事業仕分けに物申す」と言う記事を書いている。KEKの予算の大部分を占める「教育研究特別経費」が厳しい査定を受けたことに対する意見なのだが、以下の部分が特に重要である。

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私は、ウェブ中継で事業仕分け作業の議論を見聞していた。「特別教育研究経費」の議論は、事業仕分け委員から"これがどのような経費であるのか"という質問と、"すばる望遠鏡やスーパーカミオカンデのような研究経費です"との文科省の答弁のみである。この質疑応答で、事業仕分け委員の「特別教育研究経費」の査定は、"要求通り"が2人、"縮減"が6人、"廃止"が6人であった。これにはただ唖然とするのみである。議論と査定がまったく相関していない。なにを根拠にこのような査定に至ったのか理由を記すべきである。
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前にも書いたように、行政の改革のために「事業仕分け」のようなことをすること自体には反対しない。だが、問題はそのやり方だ。今回の「特別教育研究経費」に限らず、仕分け作業全体があまりにも乱暴なことだ。これまで関係者が努力して積み上げてきたことが多々あるにも関わらず、「無駄」の一言で切り捨てるやり方はファシズムと同じだ。国費を使った科学研究にこれまで無駄遣いがなかった、とは思わないし、改革すべきところはあるだろう。しかしそれらの吟味も民主的な議論も無いままに、ばっさりと切り捨てて何が残るのだろう。

報道によると、今回の事業仕分けについて経団連の御手洗会長は「行政の簡素化に結びつき、評価できる」「一つの斬新な手法だ」と褒め称えた、とのこと。財界は今回の「仕分け」を主導した財務省に強い影響力を持っている、と言われているだけに、誰のための改革だったかはこの言葉からも分かるだろう。国民向けの派手なパフォーマンスが目に付く鳩山政権だが、その裏にどんな考えがあるのか、しっかりと見つめる必要があるのではないだろうか?

2009/12/01

テレビの取材

今日の午前中はTVの取材があった。JSTがやっている「サイエンスニュースオンデマンド」と言うもので、高校生ぐらいを対象にしたネット配信の科学番組だ。先日News@KEKに掲載された記事を元にして制作すると言うことで、内容の打ち合わせとインタビューに来たのだが、インタビューは台本も何もなしの一発勝負の収録で非常に難しかった。

午後は東海でMLFシンポジウムについての打ち合わせ。そして京都から持ってきた実験装置をいばらき量子ビーム研究センターの居室に搬入した。