2012/06/28

帰りの便



2週間近くにわたったアメリカ出張もいよいよ終わり。行きと同じユナイテッド航空便で帰途についた。夕食は「ビーフ」「チキン」「ベジタリアン」からチキンを選んだのだがエサのレベル。朝食でパスタを選んだら「餃子つき焼きうどん」と言う感じで、こちらはそれほど悪くなかった。また今回の777機のシートテレビはタッチスクリーン式で、自由にプログラムを選べて良かった。(と言うか、ANAだったらそれが普通、と言うレベルだけど。)

2012/06/27

発表

午前中は自分の研究発表。いろいろな人が質問に来たので、うまく行ったようだ。夕方はF井さんと一緒に学振ワシントンDC事務所のS村元所長を訪問した。

2012/06/26

Capitol Bikeshare

Capitol bileshare

今日は午前中のみACNSに行って午後からはワシントンDCを観光した。DCには"Capitol Bikeshare"と言うシステムがあって、市内各地にある自転車を利用して回れるようになっている。24時間の登録は$7で30分を越えるとチャージされる、と言うシステムで、30分以内の移動であれば何回でも使えると言うことになっているのだが、この30分と言うのが問題。ある程度遠くまで行こうとすると、すぐに過ぎてしまうのだ。例えばジョージタウンからワシントン記念碑までは頑張れば30分かからず行けるのだが、行った先でステーションを探すのに苦労して結局20分以上オーバー。またその後連邦議会経由でホワイトハウスに行こうとしたら、やはりステーションが見つからずに30分を越えてしまった。借りる時には次の行き先を検索できるようにはなっているのだが、地図がないので土地勘がないとどうにもならない。あまり観光客向けのシステムではないな、と思った。

2012/06/25

ACNS

今日からACNS(American Conference on Neutron Scattering)の始まりである。会場はキリスト教系の私立大学であるジョージタウン大学。ワシントンDCの近郊にあり、クリントン元大統領など多くの政治家や外交官を排出してきた名門大学なのだそうだ。中性子関係のユーザーが多い、と言うわけではなくNISTから近い大学だから会場にした、と言うことだそうだが、これまでアメリカの大学の建物の中に入った経験はなかったので興味深い。

会議は午前中はBiologyのセッション、午後はSoft Condensed Matterのセッションに出た。Biologyはタンパク質関係が多いのかと思えばさにあらずで、膜関係の話が中心だった。

2012/06/23

スクール終了

今日は学生たちの発表で、4つのグループがそれぞれ自分たちがやった実験の結果について発表した。さすがに丁寧に説明を受けて実験とデータ解析をしていただけあって、それぞれちゃんとした説明だった。また質疑応答もしっかりしていて感心した。

2012/06/22

実験終了、そして発表準備へ

今日の午前中はNISTのスタッフによるサイエンスの紹介があり、その後3つ目の実験のセッションの後半が終了。午後は招待講演と新しい装置の話などがあって、学生たちは発表準備を行うことになった。それぞれのグループは3種類の実験をしているのだがレポートするのは2番目のものだけなので、僕が実習を見ていたグループはNSEの説明をすることになる。学生たちはちゃっちゃと分担を決めて、それぞれどんどんプレゼン資料作りを進めていた。

2012/06/21

Experimental sessionの続き

午前中は招待講演を一つ聞いた後、NSEのExperimental sessionの続き。今日は実験室には行かずにデータ解析の演習である。マイクロエマルションの実際の測定データを元に、本当の実験と同じようにデータリダクションをし、モデルと合わせて膜の弾性係数まで求めると言うもので、学生はこれで一通りの実験を体験したことになる。担当者のAFさんの丁寧な説明で、かなり理解できたのではないか、と思った。我々が8月に行うサマーチャレンジとはスタイルがずいぶん違うので参考にはならないが、12月の中性子のスクールと来年予定しているアジア・オセアニアの中性子スクールに向けてと言う意味では得るものが大きかった。

夜は他の2人の招待講演者とともにDNさんの自宅にdinnerに招待された。相手は「偉い人」だし、完全に英語のみの場ということで全く寛げなかったが、何とか無事済んだ。

2012/06/20

Experimental session

NCNR Summer Schoolは今日が3日目。学生たちは8人ずつ4つのグループに分かれて昨日からExperimental sessionをやっている。今回はSANS, NR, NSEの中から3テーマ(SANSのみ2テーマ)をやることになっているのだが、NSEは施設側の都合で1回だけの予定だ。それが今日の午後から明日の午前中にかけてということだったので、そのセッションに顔を出した。実験の内容は以前自分たちでやっていたAOTマイクロエマルションの膜の揺らぎを調べると言うもので、元々良く知っている内容なのだが、担当者のAFさんの懇切丁寧な説明を聞いてこちらも勉強になった。

2012/06/19

Neutrons in Soft Matter

今日はSummer Schoolでの講演の日。朝イチの時間に"Neutrons in Soft Matter"と言うタイトル(因みにこれは、僕が一部を執筆した本のタイトルと同じ。講演の最後で宣伝しておいた)で、3つの研究例を使ってソフトマターの研究における中性子のメリットを説明した。聞いていたNISTのスタッフからは「良かった」と言う声が多かったのだが、最初のAOT系の説明に時間を使い過ぎて後のリン脂質の話と塩の話が駆け足になってしまったのは失敗だった。

午後はホテルに戻って日本の仕事。主にJ-PARCの課題審査のためのレフェリーの割り当てをした。

2012/06/18

NCNR Summer School

今日からNCNR Summer Schoolが始まった。まず最初は参加者による「自己紹介セッション」で、32人全員が自分の研究内容について3分間でプレゼンを行った。このSchoolは大学院生から若手研究者が対象なので全員それなりに研究テーマを持っているわけで、その中で少なくない人たちが中性子の経験があることも分かってなかなか面白かった。ただ、発表がどんどん流れて行くので誰が何をやっているのか全然頭に残らなかったのが残念。

午後は放射線や原子炉、中性子散乱の基礎についての講義と装置見学。僕は後ろで聞きながら明日の自分の発表の準備をしていた。そして夕方はN尾家の夕食に招待された。

2012/06/17

アメリカへ

今日からアメリカ出張。15時55分成田発の便でワシントンDCに向かった。今回はアメリカ側からの招待なので旅費はそちらから出るのだが、そのおかげでアメリカの航空会社を使わなければならない。と言うことで一応全日空とのコードシェアとなっているユナイテッド航空の便を使ったのだが、想像以上にサービスが悪かった。ただ、そのおかげで仕事もできたしそこそこ睡眠時間も取れたのでまあいいか。

空港には現地在住のN尾夫妻に迎えに来てもらう。そしてホテルにチェックインしてレセプションに出たのだが、さすがに途中で眠くなって早々にベッドに入った。

2012/06/15

発表準備

今日は一日、来週のsummer schoolのための発表準備。これまで作った資料をまとめて並べ替え、不足分を追加すると言う作業だったのだが、まだまだまとまっていない感じ。配布用資料を世話人に送らないと間に合わないので送ったのだが、発表まではまだ4日あるのであちこち手を入れることになりそうだ。

2012/06/14

A勤シフト

今日はA勤シフトのため朝から東海へ。9時半から17時半がシフトのdutyなのだが、何もすることはなかった。そこでとりあえずS包君の懸案の論文原稿をもう一度読み返してコメントを伝え、インド人K氏にこの前のORNLのデータを見せて実験について指示した。またPFの課題審査も済ませることができて、結構充実した一日だった。

2012/06/13

会議×4

今日は会議の日。午前中は中性子GL会議があり、午後から東海で利用促進合同会議。その後MLF会議に途中まで出て、「つくばソフトマター」の実行委員会に途中から参加した。

2012/06/12

日米委員会2日め

今日は昨日に続いて「日米協力」の2日目。午前中は議事録作りと言うことだったので途中から参加して修正意見を言った。

会議は午後の早い時間に終わったので、S山さんのところでS包くんの次の論文についてのディスカッションをした。因みに午前中に、懸案だった論文のレフェリーのコメントを書いて送ることができた。この論文は内容的には今の研究に非常に近いのだが、理論の論文なので読んで理解するのにかなり苦労したのである。なかなか進まないのに業を煮やしたeditorから催促が何回も来たのでいったんは「やっぱり無理」と伝えたのだが、「今更そんなことを言われても困る」と叱られてやむなく取り組んだ、と言う経緯がある。レフェリーコメントが的確だったかどうか自信がないのだが、ともかく終わってほっとした。

2012/06/11

日米協力委員会

今日は東大物性研で「日米協力中性子散乱」の運営委員会があった。アメリカ側の委員4名中3名はおなじみのメンバーだったのだが、もう1人は昨年ORNLの副所長に就任した人だった。もともとエンジニアだった人でかなりの抜擢人事だったと聞いていて、どんな人なのか興味津々だったのだが、合って話した範囲では「やり手」と言うよりも「いい人」と言う感じだった。

会議ではJ-PARCの現状について発表。夜は日本側の主催でパーティーがあった。

2012/06/08

J-PARC研究推進会議

今日の午前中はJ-PARC研究推進会議。午後から東海に移動して、中性子の教授が集まって打ち合わせをした。

2012/06/07

北海道から帰る

今日は移動日だったが空港で時間があったので、そこでいろいろと仕事ができた。因みに今回の集中講義は初めての内容が多かったこともあって詰めが甘かった。たぶん来年もやることになるので、次はもっとしっかり準備して臨もう。

2012/06/06

講義2日目

集中講義2日目の今日は小角散乱の続きと非弾性散乱、準弾性散乱(特にNSE)について説明した。最後のNSEの話の時間帯は学生も眠気を必死で我慢している、と言う雰囲気だったので、途中でブレイクを入れた。誰かも言っていたが、授業1コマ90分と言うのは話す方も聞く方も辛い。

2012/06/05

物質構造科学特論

今日から北大で集中講義である。8時前のTXに乗って羽田空港まで行き、千歳空港まで飛んで12時半頃札幌に着いた。その間に今日の講義の内容について見直しをしていたのだが、準備していた「水」の話がどうもしっくり来ない。やはり自分で真面目に考えたことのある(研究したことのある)内容でないと、他人に話すのは無理がある、と言う結論となった。

と言うことで講義では1コマ分スキップすることにして、その分SANSとNSEの話を膨らませることにした。今日はまずはイントロとして「中性子とX線」を復習し、続いてSANSの話を途中までやった。

夜はホテルの近くで1人で夕食を食べようと店を探しに出たのだが、そこで「本物のシシャモを食べさせる」と書いてある居酒屋を発見したので早速入ってみた。するとそこはシシャモ以上にビールや日本酒に拘りのある店で、どちらも「本物しか出さない」と力説する。何でも普通の居酒屋(特に飲み放題の店)では発泡酒や新ジャンルに焼酎を混ぜて、偽物を「ビール」と称して出すのが当たり前なのだそうだ。(日本酒もそう言うところが多いらしい。)こちらが頼みもしないのにその見分け方等々を延々とレクチャーされるのには少々辟易したが、それでも非常にタメになった。因みにシシャモだが、子持ちでないオスを出すのが本物の証なのだ、とのこと。実際に出てきたオスのシシャモは身がふっくらとして非常に旨かった。

2012/06/04

講義の準備

今日は一日つくばにいて、明日からの集中講義の準備をした。特に「非弾性散乱」の部分を集中的にやってそれなりに形になって良かった。

夕方はCMRCのリーダー会議。その後帰ろうとしたら所長からの誘いがあって、主幹とともに居酒屋面談となった。風邪が治ってなくて少々心配だったのだが、悪化はせずよかった。

2012/06/03

サマチャレ打ち合わせ

午後からPFに行って、U野先生を囲んでサマーチャレンジに向けての打ち合わせをした。無理を言ってY田くんにも来てもらったのだが、議論が深まって良かった。

2012/06/02

準夜勤シフト

昨日の午前中はつくばで主に来週の講義のための準備をする。午後はまず中性子の主なメンバーが集まって開かれた会議に出席。その後東海に移動して、準夜勤シフトに入った。一昨日の会議の時に寒かったのが祟ったか喉の痛みがあり少々辛かったのだが、何とか無事に済んで良かった。朝まで仮眠して帰宅。