2009/08/04

ASC09第3日

アジアサイエンスキャンプ第3日。今日は講義が4つとキャンプが2つ、その上グループミーティングまであると言うハードな日程である。学生が大丈夫かなとちょっとは心配していたのだが、見た感じでは元気そうで何よりだ。

今日の講師は李、田中、江崎、小柴とノーベル賞受賞者ばかりの豪華版である。それぞれ特徴のある講義で面白かった(とは言え、僕自身は業務があったので聞けないのも多かった)のだが、特に田中さんの講義が印象的だった。彼はまず簡単な振り子の実験を学生たちにさせて、共鳴振動数を与えた場合に特定の振り子だけが振れる、と言うことを実演。その上でAC電場による質量分析の原理を説明した。またその後の「キャンプ」では講義はほとんどせずに質疑応答だけで進めたそうで、とても盛り上がっていたらしい。言うまでも無く田中さんは島津製作所の社員としてずっと現場で仕事をしていた人で、教育の経験はほとんどないはず。にも関わらずここまで学生の興味と議論を引き出すような講義をする、と言うことに大きな感銘を受けた。

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