2011/04/08

原子力機構

昨日ディビジョン長が終わった後に顔なじみの業者と立ち話をしたのだが、原子力機構がお金を払ってくれなくて困っているらしい。昨年度の契約で年度内に納品を済ませていたのだが、地震のために納品検収(発注した物品等の品質、性能等の検査を行い、合格であれば受領すること)ができず、それを理由に支払いをしてくれないのだそうだ。原子力機構のお金はもともとは国民の税金なので、仕様書通りにできている事を確認してから払うのは当然ではあるのだが、しかしこのような未曾有の震災の時である。多少柔軟に運用してもバチは当たらないであろう。実際(その業者が言うには)KEKは簡単な検査で納品検収を済ませてお金を払ったらしいのだが、原子力機構は「地震保険があるだろう」とか言って払ってくれないのだそうだ。業者にしてみれば、予定通りにお金が来なければ資金繰りに苦しむことになるのは当然のこと。保険に入っていると言っても十分な額が出るわけではないので、「このままでは倒産してしまう」と悲痛な顔をしていた。原発問題で原子力機構も大変なのかも知れないが、真面目な業者を泣かすようなことは止めて欲しいものだ。

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