2011/07/14

ディビジョン長会議

午前中はセンターのディビジョン長に出席した。会議はほぼ復旧の進行状況についてのもので、真面目に聞かなくても大丈夫とタカを括って内職していたのだが、終了間際になってS型課題についての話題になって驚いた。センター長が「S型課題は仲間内で大きな割合のビームタイムを取っていてケシカラン。PACを開いてオープンにやるべきだ云々」と言い出したのである。この人がそう言う主張だと言うことは前から分かっていたことではあるのだが、しかしこれまで何度も(特に運営調整会議の席上で)説明したことを何も覚えていなかったわけだ。S型課題のビームタイムが多いのは、主にはその装置を作るために導入した外部資金(NEDOやERATOなど)の要請によるもの。むしろそちらの止むを得ない事情を慮りつつ、こちらの原則といかに整合させるかを考えて決めたものだ。またそもそもS型課題は物構研の共同利用の枠内でやっているので、公募とPACによる審査を行うのは当然のこと。むしろJ-PARCの一般課題に比べて遥かに多くの時間と労力をかけて、コミュニティと連係しながら進めているのであって、今更部外者からとやかく言われる筋合いのものではない。現センター長の人間性は嫌いじゃないしリーダーシップも尊敬しているのだが、しかし既に説明したことをすっかり忘れて非難するのは困ったものだ。人間、年を取れば記憶力が減退するのは当然のことだが、自分がそうなっていることに気付かずに思い込みで他人を非難する、と言うのは止めて欲しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿