2011/07/21

ECNS2011

日曜日(7/17)からECNS2011(The 5th European Conference on Neutron Scattering)に出席するためプラハに来ている。この会議はヨーロッパの中性子散乱研究者の学会であるENSA(The European Neutron Scattering Association)の主催で、1996年(インターラーケン)、1999年(ブタペスト)、2003年(モンペリエ)、2007年(ルンド)に続いて5回目となる。私はこれまで出たことが無かったのだが、立場上出た方が良いだろう、と思って来てみた。ヨーロッパの会議なのでこちらの人ばかりかと思えばさにあらずで、日本人もKEKやJAEAだけでなくいろいろなところから沢山(たぶん30人ぐらい?)参加している。口頭発表に選ばれている人も多く、会議を盛り上げる役に立っているように思う。

ヨーロッパでは次期パルス中性子源ESSが正式にスタートしてから初めての会議なので、その関係の発表が多く活気がある。ヨーロッパ全体で見ると中性子散乱の施設は多いが、ほとんどが原子炉ベースなのでいずれは休止に追い込まれると言う危機感があるようで、ESSに賭ける思いが強いのではないだろうか。このプロジェクトは17ヶ国の協力の元に行われるが、その困難もきっと乗り越えて行くのだろう。

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