2010/09/23

ハイブリッドリポソーム

今日から物理学会秋季大会。午前中の前半のセッションは、久々に物理教育のセッションに行ってみた。ここで高専の先生が昨年のアジアサイエンスキャンプの紹介をしていたのでどういう話をするのか気になったのだが、内容の紹介に終始してあまり深い突っ込みがなかったのが残念だった。

午後はシンポジウム「揺らぎが決める生体分子の構造形成と機能発現」を聞きに行った。これは京大の寺嶋さんが代表の新学術領域の関係者によるものでタンパク質の揺らぎの話がメインだったのだが、その中で崇城大の上岡先生の話には驚いた。何と、DMPCと界面活性剤を混合して作ったリポソームを身体の中に送り込むと、ガン細胞のアポトーシスを引き起こすことができると言うのである。これまで合成脂質で作ったベシクルの中に薬剤を入れて輸送する、と言う話は良く聞いていたのだが、中身が入っていないリポソームがガン治療の役に立つと言う話には心底びっくりだった。

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